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気候変動への対応

CO2の排出削減

当社グループは、事業活動全体において、CO2排出量および排出原単位の削減に取り組んでいます。そのデータの信頼性を担保するため第三者検証を受けています。また、CO2排出量削減を加速させるため、再生可能エネルギーの導入を推進しています。

再生可能エネルギー導入

当社グループは、事業所内に再生可能エネルギーによる発電設備の導入や、PPA*1によるCO2フリー電力の購入によりCO2排出量(スコープ2)の低減に取り組んでいます。
2021年3月期の発電実績は、国内では61万9,614kWh/年、海外では1,215万8,778kWh/年であり、国内では236トン-CO2/年、海外では6,393トン-CO2/年を削減しました。*2

*1 PPA(電力購入契約):屋根などに第三者の発電事業者が保有する太陽光発電設備を設置し、その電力を購入する契約

*2 「マーケット基準対応の電力排出係数」を使用した場合のCO2排出削減量:国内:280トン-CO2/年、海外:8,184トン-CO2/年

事業所内への太陽光発電設備を導入

当社グループは、事業所内に自己投資やPPAによる太陽光発電設備の導入を推進しています。

国内導入事例

桑名製作所では、今期、国内の当社グループで初となるPPAをMULユーティリティイノベーション株式会社と締結し、超大型工場東棟の屋根に計900枚の太陽光パネルを設置しました。2021年4月より発電を開始し、34万4,630kWh/年の発電量と、131トン-CO2/年のCO2排出量削減が見込まれます。

桑名製作所 超大型工場東棟

桑名製作所 超大型工場東棟

海外導入事例

廣州恩梯恩裕隆傅動系統有限公司(廣州NTN、中国)では、PPAにより事業所の屋根に計7,810枚の太陽光パネルを設置し、2020年9月より発電を開始しました。221万2,000kWh/年の発電量と、1,265トン-CO2/年のCO2排出量削減が見込まれます。

廣州NTN

廣州NTN

*「マーケット基準対応の電力排出係数」を使用した場合のCO2排出削減量:国内 147トン-CO2/年、海外 1,779トン-CO2/年

省エネへの取り組み

当社グループでは、生産活動に伴うCO2排出量の削減のため、各事業場の削減目標を設定し、省エネ施策としてコンプレッサ、空調・照明などユーティリティ設備の省エネ化、モータのインバーター化、エア漏れ対策、非稼働設備の電源オフなどの地道な活動を継続しています。中でも、2016年度から始まったCO2削減のための設備投資に限定した予算枠である「省エネわらしべ長者予算」を活用しています。これは、省エネにより削減できたエネルギーコストを翌年度の予算枠として活用できる独自の取り組みであり、各事業場での創意工夫による自主的なCO2削減活動につながっています。

わらしべ 2016〜2020年3月期実績

わらしべ 2016〜2020年3月期実績

製造工程における省エネの取り組み

熱処理工程におけるCO2排出量の削減

当社グループでは、熱処理設備で発生するCO2排出量の削減のため、LPGや都市ガスへの燃料転換を実施しており、エネルギー効率の優れた高周波加熱設備や電気炉の採用を拡大しています。この度、桑名製作所では電気加熱式の真空浸炭炉を導入しました。今後は、CO2を排出しないアンモニアや水素などの採用を検討していきます。
*液化石油ガス

岡山製作所 都市ガスバーナー加熱式炉

岡山製作所 都市ガスバーナー加熱式炉

桑名製作所 電気加熱式の真空浸炭炉

桑名製作所 電気加熱式の真空浸炭炉

CO2排出量・排出原単位

自社の排出量(スコープ1(直接排出)、スコープ2(間接排出))

CO2排出量・排出原単位【国内】

CO2排出量・排出原単位【国内】

CO2排出量・排出原単位【海外】

CO2排出量・排出原単位【海外】

サプライチェーン排出量(スコープ3)

カテゴリ 2021年3月期
第三者検証*3 排出量(千トン-CO2 構成比
1 購入した製品・サービス 1,462 94.3%
2 資本財 - 62 4.0%
3 スコープ1,2 に含まれない燃料
およびエネルギー関連活動
- 8 0.5%
4 輸送、配送(上流)*1 - 11 0.7%
5 事業活動から出る廃棄物 - 0 0.0%
6 出張 0 0.0%
7 雇用者の通勤 4 0.3%
8 リース資産(上流) - - -
9 輸送、配送(下流)*2 - - -
10 販売した製品の加工 - - -
11 販売した製品の使用*2 - - -
12 販売した製品の廃棄 2 0.1%
13 リース資産(下流) - - -
14 フランチャイズ - - -
15 投資 - - -
合計 - 1,550 100.0%

*1 省エネ法の対象範囲のみ
*2 算出困難のため、集計できていません。
*3 外部機関による第三者検証したデータ

物流におけるCO2排出削減

当社グループは、物流効率化により商品輸送時のCO2排出量を削減しています。主な施策は「物流拠点統合による輸送距離の短縮」「モジュール外装箱の使用拡大による積載率の向上」「物流経路統一による包装作業の効率化」「木製パレットの再使用・再生利用の推進」です。
2021年3月期、国内商品輸送時のCO2排出量は10.9千トン-CO2/年(目標:12.7千トン-CO2/年)、CO2排出原単位は0.0369トン-CO2/百万円(目標:0.0345トン-CO2/百万円)であり、CO2排出量は目標達成しましたが、CO2排出原単位については目標未達となりました。

物流におけるCO2排出量、排出原単位

物流におけるCO2排出量、排出原単位の推移

CO2排出量 第三者による検証意見書

2021年3月期のCO2排出量に対する第三者検証を受審し、その算出方法に問題がないことを確認しました。

検証意見書 (PDF: 420KB)

写真:検証意見書

気候変動に対する適応

自然災害激甚化に対応した商品群の開発
3エヌキューブ、NTNグリーンパワーステーション

当社グループは、風力と太陽光のハイブリッドで発電を行う独立電源装置として「NTNグリーンパワーステーション」(以下、GPS)と、風力・水力・太陽光の3種類の自然エネルギーによる発電装置と蓄電池を格納し、必要な場所へ移動させ、短時間で発電・電力供給が行える「N3エヌキューブ」(以下 N3)を開発し、災害により電力供給が困難となった場合の非常用電源機能として自治体、企業に供給しています。
昨年度、GPSは、大型駐車場を持つ指定避難場所の「大規模災害電源ステーション」として、奈良県桜井市へ採用されました。自家用車を使用した避難は新型コロナウイルス感染対策より避難所での3密を避ける分散避難の一つとして政府が提唱し、注目されています。設置されたGPSは避難者に対し、夜間の明かりや携帯電話やスマートフォンなどの充電に活用されます。イタリアの当社事業場であるICSA INDUSTRIA CUSCINETTI S.P.A.では、事業場の入り口の照明として活用され、従業員の環境意識の高揚にも貢献しています。
また、三重県桑名市が建設した「星見ヶ丘防災拠点施設」には、独立電源の機能を備えた多目的倉庫としてN3が採用されました。導入されたN3は、12フィートN3と10フィートN3が連結されたモデルで、12フィートN3は定置型で24時間エアコンを稼働することで医薬品や支援物資を管理された温度で保管できる備蓄倉庫です。10フィートN3は、災害発生時に分離して被災地に移動させ、非常用電源として運用されます。
2021年3月には、桑名市の防災訓練で活用され、N3の電力で応急救護所のエアーテントを展開しました。
当社グループは、カーボンフリーと防災減災を実現する自然エネルギー商品の社会実装を今後もすすめてまいります。

分散避難対策用として採用されたNTNグリーンパワーステーション

分散避難対策用として採用されたNTNグリーンパワーステーション

桑名市に採用されたN3エヌキューブ

桑名市に採用されたN3エヌキューブ

ICSA(イタリア)で導入したNTNグリーンパワーステーション

ICSA(イタリア)で導入したNTNグリーンパワーステーション