2023年度のCSR活動をご紹介します。
地域社会・国際社会との関係
地域社会貢献に対する基本的な考え方
当社グループは、NTNスピリットの信条“協働”の中で「自然環境を大切にし、地域社会と共生し続けます」を定めています。事業活動を通じて社会へ貢献するのはもちろんのこと、SDGsの目標達成に向けて、世界各地で地域に根付いたさまざまな活動を展開しています。
「NTN回る学校」がつなぐ人と地域
当社では、地域社会との共生を目指し、従業員による地域との触れ合いや次世代育成の場として、2017年に「NTN回る学校」を開校しました。次世代を担う子どもたちに環境や省エネルギーについて楽しく学んでもらうことをコンセプトにした移動型の学校です。これまでの実施回数は40回以上、参加者は延べ17,000人*以上になり、各地域で多様な方々との絆が深まってきています。
*対象:本社主管のイベント
NTN回る学校についてのより詳しい情報はこちらから → https://www.ntn.co.jp/japan/rotatingschool/index.html
本社職場見学会
2023年12月に本社にて従業員の家族に職場について理解を深めていただくため職場見学会を開催しました。同年8月に移転した新オフィスに、約40名の家族に参加いただきました。
見学会の中で当社従業員が先生となり、ベアリングを楽しく学んでいただく「NTN 回る学校」を行い、「ベアリングの組み立て体験」「回る楽器職人」「まさつ低減体験」のプログラムを実施しました。ベアリングを用いて鉄琴を回転させる「回る楽器職人」から流れる音色を聞きながら、大人でも難しい「ベアリングの組み立て体験」に子どもたちが一生懸命に取り組んでいる姿はとても印象的でした。また「まさつ低減体験」では、大人が乗った浮き輪に丸太を敷いて、子どもが引っ張ることで、まさつの低減を楽しみながら体験しました。
家族の皆さんには、ベアリングの役割や仕組みについて理解してもらい、普段は垣間見ることができない、職場の雰囲気を知っていただくことができました。
■職場見学会での回る学校の様子
各地での取り組み
日本
NTN鋳造株式会社(以降、NTN鋳造)では、鋳物造型に使用する砂の砂粉塵を回収した「鉱さい」を島根県の埋立処理施設で処分していました。しかし、同県による処理施設の受け入れ制限により、2022年から一部を他県で処理することになり、鉱さいの処理費用が上昇していました。
NTN鋳造が加盟している島根県銑鉄鋳物工業組合でも各社の課題と認識され、同工業組合が中心となり島根県鋳造関連産業振興協議会を介して、官民一体となって「鉱さい」を上下水道工事用の埋め戻し材や造成地用の盛土材としてリサイクルする事業を進めてきました。NTN鋳造でも社内に設備を設置し「鉱さい」に重金属の溶出を抑制する不溶化材を加え、リサイクル業者に納入する手筈を整えました。
2023年10月から本格的に稼動をはじめ、地域社会との協力により、資源の再利用と廃棄物の削減を行い、「鉱さい」の処理費用も削減することができました。
■不溶化後の「鉱さい」
■道路建設現場で使用されるリサイクル材
米州
2023年9月、NTN SUDAMERICANA,S.A(以降、NTNパナマ販売)はFANLYC主催のチャリティ活動「リレー・フォー・ライフ」に参加しました。FANLYCは小児白血病、小児がんの子供たちと家族に支援を行う非営利団体です。このイベントは、パナマ湾に沿って伸びるおよそ3Kmの海岸環状道路「シンタ・コステラ3」で行われるウォーキングレースとなり、参加者またはそのチームが一周するごとに5ドルを寄付します。2022年からNTNパナマ販売は同じ子どもをサポートしています。本年度もNTNパナマ販売とコロン倉庫の従業員とその家族およそ50名が200周以上を走り歩きました。そして、みなさんが「シンタ・コステラ3」を周った分を会社が寄付しました。
当日は何千人ものボランティアと一緒に大会を盛り上げ、小児白血病、小児がんの子ども達への支援を行いました。
■NTNパナマ販売とコロン倉庫のみなさん
■NTNパナマ販売が支援する子ども
欧州
フランスでは2023年11月27日から12月3日まで「インダストリー・ウィーク 2023」が開催されました。業界や職業の理解、キャリアアップ、採用活動を主な目的として2011年から継続的に実施されています。本年度も全国各地で5,500 以上のイベントが行われ、若者や就職希望者と業界の出会いの機会を設けました。
NTN TRANSMISSIONS EUROPEでも11月28日にアローン工場で半日のオープンハウスを開催し、22名が参加しました。参加者は2つのグループに分かれ、一つのグループが工場見学を行ない、別のグループは会議室にてNTNグループのプレゼンテーション、商品、職種などについて説明しました。これらの訪問と議論を通じて、急速に進化する活動分野、専門職種と知識、必要なスキルの理解を深めていただきました。
「インダストリー・ウィーク 2023」におけるオープンハウスで当社の魅力を十分に伝えることができ、参加者にとって大変有意義な時間となりました。
■オープンハウスの参加者の様子
■オープンハウスの募集連絡
アジア
NTN KOREA CO., LTD.(以降、NTN韓国販売)は、2023年8月に実施されたKSAE Baja/Formula(大学生自作自動車大会)に出場したUlsan(蔚山)、Pukyong(釜慶)、Busan(釜山)の各大学の学生に技術支援を行いました。KSAEは”Korean Society of Automotive Engineers”の略称で韓國自動車工學會です。大会までに各大学のチームは、車両の性能アップを目指した新規フレーム設計等の様々な準備を進めていました。その準備に合わせて、NTN韓国販売では学生たちに軸受を提供し、軸受基礎教育、組立指導等の技術支援を行いました。8月の大会ではチームの努力が実り、支援したUlsan(蔚山)大学とBusan(釜山)大学の4チームが設計や走行などが評価され入賞しました。
チームの入念な準備と大会当日の懸命な取り組みにより、素晴らしい結果を生み出すことができました。また、大会への出場により当社をアピールすることができ、地域社会への積極的な関わりによって学生たちと強い関係性を築くことができました。
■自動車大会当日の様子