2023年度のCSR活動をご紹介します。
ESG経営
NTNの将来ビジョン
経営の基本方針
2019年12月、NTNグループの経営の基本方針を策定しました。NTNグループの経営の考え方や姿勢を表したもので、「開拓者精神」と「共存共栄精神」から成る創業者精神や、それらの思いが込められた企業理念に基づいています。また、NTNグループに関わる各ステークホルダーに対する姿勢を明文化しました。これらを着実に遂行することで、「なめらかな社会*」の実現を図ります。
経営の基本方針
NTNグループは、企業理念の実践を通じて、「なめらかな社会*」の実現を目指します。ステークホルダーをはじめとした社会から信頼され必要とされる企業として、人権の尊重とコンプライアンスを重視し、事業活動に取り組んでまいります。
*なめらかな社会:人と自然が調和し、人々が安心して豊かに暮らせる社会
NTNのあるべき姿
- 世界中の従業員に企業理念が浸透し、自ら考え、自ら行動する企業
- 独自の商品とサービスを有し、品質、機能で高く評価され、世界中で存在感のある企業
- NTNに関わる全ての人が「NTN」ブランドに誇りを持てる企業
「なめらかな社会」の実現に向けて
サステナビリティに関する基本的な考え方
当社グループは、経営の基本方針に掲げる、「なめらかな社会」の実現に向けて、当社グループならびに役員および従業員が実践する以下①、②の活動をサステナビリティ活動と定め、その取り組みを推進しています。
① 社会課題に向き合い、社会から信頼され必要とされる企業として、環境・社会的価値を創出する活動
② 摩擦を減らすことでエネルギー消費を抑える商品・サービスを提供することにより、企業価値を向上させ、当社グループを持続的に成長させる活動
当社グループは、「なめらかな社会」の実現に向けた課題の特定と課題の解決に向けて必要なサステナビリティ活動に関する審議機関として、ESG推進部を担当する執行役(サステナビリティ活動の統括責任者)を委員長とする「サステナビリティ委員会」を設置し、委員会の内容を定期的に取締役会に報告する体制を構築しています。
■サステナビリティ活動の全体像
■体制図
「なめらかな社会」の実現に向けたロードマップ
当社グループが社会に貢献する企業として成長し続けるための経営の全体像として、2021年12月に「なめらかな社会」の実現に向けたロードマップを作成しました。ロードマップでは、2020年代から2050年代を想定し、当社グループのマテリアリティに対する取り組みを示しています。
■「なめらかな社会」の実現に向けたロードマップ
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ESG経営の推進
「なめらかな社会」の実現に向けたロードマップは、「目指す未来に向けた社会課題の解決への貢献」とその活動の土台となる「ESG経営を支える基盤」から構成されており、「カーボンニュートラルの実現」、「脱炭素社会への貢献」、「豊かなくらしへの貢献」、「環境保護」、「持続可能なサプライチェーン」、「豊かな人づくり」、「ガバナンス」の7つのESG課題を起点に、関連するマテリアリティと取り組むべき施策を示しています。これらの施策は、従来の事業活動の延長線上に想定される未来を特定するフォアキャストの視点と、目指す未来から逆算してどの時点で何を行うべきかを検討するバックキャストの視点を融合し、定めました。
当社グループは、ロードマップに沿ったESG経営を推進し、持続的な成長を図るとともに、環境・社会的価値を創出し、「なめらかな社会」の実現を目指します。
目指す未来に向けた社会課題の解決への貢献
事業活動におけるCO2排出量の削減
「カーボンニュートラルの実現」では、カーボンニュートラルの実現目標を「2035年度カーボンニュートラル(サプライチェーンを含めて2050年度)」と定め、事業活動におけるCO2排出量の削減に取り組んでいます。主に以下の施策を実行し、カーボンニュートラルに向けた取り組みを加速しています。
① 商品の製造工程における消費電力の見える化による電力使用状況の確認と計画的なCO2排出量の削減
② 事業所での太陽光・風力発電設備の導入や再生可能エネルギー電力購入の推進
③ インターナルカーボンプライシングの活用
商品やサービスの提供を通じた社会貢献
「脱炭素社会への貢献」では、風力発電装置の大型化に対応した軸受の提供やIoTを活用した状態監視サービスを通じて、風力発電装置の普及と安定稼働に貢献します。また自動車産業における電動化・EVシフトへの対応として、基盤商品のさらなる高効率化、小型・軽量化を進めるとともに、基盤技術を活用した多機能モジュール商品の開発を進めています。
「豊かなくらしへの貢献」では、労働人口の減少により高まる省人化要求に対し、ロボット周辺モジュールなどのソリューションを提案していきます。また多発する自然災害への備えとして、独立電源装置などの提供を通じて、減災・防災に貢献します。
ESG経営を支える基盤
環境
事業活動における資源循環・汚染防止の取り組みを推進し、「環境保護」に努めています。
社会
商品やサービスの信頼性向上に努めるとともに、CSR調達を推進し「持続可能なサプライチェーン」の実現を目指します。また事業を支える従業員の安全を守り、人材の質を高めていくことが事業運営の上で重要であるとの考えから労働安全衛生の推進や職場の学ぶ文化と育成する風土の醸成など、「豊かな人づくり」にも取り組んでいます。
ガバナンス
社会から信頼され必要とされる企業として、コンプライアンスを重視した事業活動に取り組んでいます。また透明性・公正性を重視した経営により中長期的な企業価値向上に努めています。
NTN PROUD AWARD
当社は、創業100周年を機に、企業理念の実践を奨励する「NTN PROUD AWARD」(エヌティエヌ プラウド アワード)を当社グループのグローバル全従業員を対象に制定しました。コロナ禍の影響で2019年以降開催されていませんでしたが、2023年度から、「なめらかな社会」の実現に向けて、従業員が行うサステナビリティ活動を称える社内表彰制度として、「NTN PROUD AWARD」を新たにスタートしました。
本制度は日々の業務とマテリアリティを結びつけた活動を各チームが申請し、その申請案件の中から、先ずは世界6地区(米州、欧州、中国、アセアン、インド、日本)で優秀賞と特別賞の2つの優れた案件が選ばれ、その受賞チームがグローバル大会においてプレゼンテーションを実施し社長賞が決定されます。また社長賞受賞チームは、世界中の当社グループの経営幹部が集うグローバルマネージメントカンファレンスに招待され表彰されます。
本制度を通じて、サステナビリティ活動に対する従業員の理解や意識向上と、モチベーションやエンゲージメントの醸成を図ることで、当社の社会的価値の向上や社会的課題の解決につなげ、「なめらかな社会」の実現を目指してまいります。
企業価値の向上へ
今日、企業の在り方は企業業績(経済的価値)だけではなく、社会に必要とされる存在であること(社会的価値)も求められています。社会に必要とされなければ、企業の成長は見込めません。当社が社会に認められる企業であり続けるためには、私たちが企業理念の実践を通じて、社会課題に向き合い、サステナブルな社会の実現を目指していく必要があります。
企業理念の浸透を図るために、2018年に企業理念行動指針「NTNスピリット」を策定しました。「NTNスピリット」は、従業員一人ひとりに目指して欲しい意識や行動を明文化したものです。当社では浸透を「認知」、「共感・理解」、「実践」という3つのステップにわけて、実践へつながる施策を推進しています。