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2023年度のCSR活動をご紹介します。

人材戦略

人事担当役員メッセージ

川端執行役

個に焦点をあてた人事制度を

当社グループでは、ESG課題のひとつに「豊かな人づくり」を掲げています。従業員が事業活動を通じて「成長」し、「イキイキと働く」ことができる組織風土の醸成と、働きがいを持って仕事に取り組める多様な人材の獲得と育成を目指しています。ひとくちに「イキイキと働く」といっても、一概に定義づけできるものではありません。置かれた環境や年齢によって大事にしていることは一人ひとり違います。一人ひとりの「イキイキと働く」を実現するために会社として取り組みを推進しています。
これまでは会社が主導して従業員のキャリア形成を行ってきましたが、今後は従業員一人ひとりのキャリアを把握し、そのキャリアを自ら実現できるような制度の充実を図ります。もちろん会社がすべてを叶えることはできません。多様な人材が働く環境の中で、キャリアを自律的に考え、挑戦していく。会社はそのための支援をするということです。個が活きる組織とするため、個人の自律と挑戦を促すことが今後の人材戦略で不可欠な要素になると考えています。

管理職層に仕事基準の人事制度を導入

今期から始まる中期経営計画の達成に向けて、6つの重点とする取り組みを設けました。そのひとつに「自律的成長とキャリア自律の実現」があります。具体的な取り組みとして、2024年4月より、管理職の人事制度を「人の能力」を基準とした制度から「仕事」を基準とした制度へ変更しました。制度改定のコンセプトは自律的なキャリア形成です。年功的でない人事管理の徹底や社内公募制度の充実を図っています。従業員が仕事を通じて自分がやりたいことができて、どのように会社に貢献していくのかを自分で考えて決められる。そのために必要な経験や知識の習得ができる制度です。個人の自律と挑戦を促し、自らの望むキャリアを実現できる体制を整えることで従業員の成長を促し、その結果、組織も成長するという好循環を生み出したいと考えています。

事業ポートフォリオの変革を機に、人材の可視化とダイバーシティ(多様性)推進に注力

前中期経営計画では「持続的成長に向けた安定的な人材の確保」に取り組んできました。具体的な成果として、採用手法の多様化や、人材育成に関しては経営層候補者の拡大と早期育成を目的とした選抜型研修「NTN Next Leader Program」がスタートしました。また、従業員エンゲージメント調査とその結果に基づく職場改善活動などエンゲージメントを高めるための取り組みも継続しています。
一方、今後の人材戦略における課題のひとつは「多様性の推進」です。当社は2035年に向けて、アフターマーケット売上比率を40%とする事業ポートフォリオの変革を戦略に掲げています。戦略実現に向けては、事業ポートフォリオ変革に対応する組織能力の強化が必要であり、各事業や組織が求める人材や専門能力を明確にするとともに、従業員が持つスキルやキャリアなど、各人のポテンシャルや資質を可視化していくことが課題です。経営環境の不確実性が高まる中、さまざまな属性、視点、知識、能力、経験を掛け合わせることが、組織能力の強化につながると考えています。また、当社は男性中心の逆ピラミッド型の年齢構成となっており、この点からも、今期から始まる中期経営計画ではダイバーシティ推進に注力してまいります。
NTNは「ゆとり・豊かさ」をキーワードに、人を大切にする経営を実行してきました。人的資本への投資は短期的、直接的には企業価値向上につながるように見えませんが、人がいなければモノや質の価値向上を図れないばかりか、企業活動自体が成り立ちません。人材に投資し、能力を向上させることが新たな企業価値創造につながることは、これまでの実績からも明白です。投資コストと成果のバランスを短期的に見るのではなく、5年先、10年先の目指す姿に向けて必要な施策をタイムリーに打っていくことで、NTNの持続的な企業価値向上に結びつけていきたいと考えています。

NTNの人材戦略

当社グループでは、ESG課題のひとつとして「豊かな人づくり」を掲げています。従業員が事業活動を通じて「成長」し、「イキイキと働く」ことができる企業グループであり続けるように企業文化を育み、人事制度や職場環境を整え人的資本の価値を最大限引き出し、成長させることで持続的に企業価値を向上させます。この「人的資本経営」の実践を通じて、さまざまな社会課題を解決し経済的価値、環境・社会的価値の向上に取り組む組織風土を醸成し、働きがいを持って仕事に取り組める多様な人材を育成することで「豊かな人づくり」の実現を目指します。
「豊かな人づくり」を実現するための人材戦略として、「変革に挑戦する次世代を担う人材の確保」「社員の多様性を尊重した働きがいのある環境づくり」「職場の学ぶ文化と育成する風土の醸成」「安全・健康に働きイノベーティブな発想ができる職場環境の実現」「人権の尊重」を5つの柱としています。
具体的な施策として、中期経営計画の基本方針である「事業構造の変革の加速」およびその変革を支える取り組みを実行し、当社グループとして目指す姿を実現するため、「人材獲得と育成」と「組織風土醸成」の両 面から人材戦略を策定し、「経営戦略実現のために求められる専門能力の向上」、「グループ経営をリードする 経営人材の育成」、「自律的成長とキャリア自律の実現」、 「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」、「挑戦し、やりきる職場風土への変革」、「NTNスピリットに基づくマインド変革」を重点に、それぞれの取り組みを推進しています。

NTNの人材戦略

重点とする取り組み

人材戦略の5つの柱のもと、中期経営計画達成に向けて重点とする取り組みは次の通りです。

人材獲得と育成

経営戦略実現のために求められる専門能力の向上

事業構造を変革(事業ポートフォリオの変革)するには、ビジネスの構造を変えるような抜本的かつ主体的な行動や新領域へのチャレンジが必須であり、戦略実現に求められる組織能力や人材も変化しています。中期経営計画の基本方針である事業構造の変革や、それを支える戦略を達成するためには、それぞれに必要となる組織能力を獲得することが重要です。人材育成や適所への人材配置、採用の仕組みの強化、多角化による外部人材の獲得を組み合わせることで、組織能力の獲得を推進しています。
具体的な取り組みとして、年齢・性別を問わず多様な人材、また、専門性・独自性を活かして事業に貢献する人材の活躍を推進するために、2024年4月より、管理職層の人事制度を人の能力を基準とした制度から仕事を基準とした制度へ変更するとともに、多様な人材の活躍推進と高い専門性を持つ人材の確保、育成を図ることを目的に、組織運営を担うマネジメント人材(組織の長)と特定分野・領域の専門性を磨く人材がそれぞれ活躍できるよう、各々のコースを設定しました。
今後は、この新人事制度の定着と若年層から専門能力を高めることができる人事制度や仕組みの確立など に取り組むことで、従業員の高度な専門性獲得に向けた主体的な行動や新領域へのチャレンジを引き出し、 組織能力の獲得を推進します。

グループ経営をリードする経営人材の育成

不確実な時代に経営戦略を実現するためには、当社グループをリードできる経営者を計画的に育成していくことが重要と考えています。成果を上げている人材を経営人材候補として人材プールを形成し、経営トップ層と人事部門が一体となった育成を行うほか、若手層を含む管理職を対象に経営者育成プログラムを実施し、中長期的な観点から経営者の育成を図っています。
具体的な取り組みとして、若手管理職を選抜し、経営に必要な思考・知識を体系的に学習するカリキュラム「NTN Next Leader Program」を実施しております。
今後は、経営層に必要なスキルの定義や、30歳台から早期選抜する仕組みを確立することで、経営人材の計画的な育成と、育成した人材の速やかな登用を実現します。

自律的成長とキャリア自律の実現

自律的なキャリア展望やキャリア開発に基づく成長と、キャリア展望を実現できるように支援することで、従業員と組織の持続的成長を実現します。
具体的な取り組みとして、2024年4月から管理職層には仕事基準の人事制度を導入しました。年功的でない人事管理の徹底により、業務を通じて成果を生み出しステップアップすることを実現します。また、従業員一人ひとりが望むキャリアを叶えるための施策として社内公募制度を充実させました。
今後は、この社内公募制度の定着やキャリア研修、キャリアカウンセリングをはじめとしたキャリア自律支援施策の充実、人材育成プログラムの強化、自己申告制度を用いた従業員のキャリア意向の把握強化により、従業員一人ひとりの自律を促し、自らの望むキャリアを実現できる体制を整え、従業員と組織の成長につなげてまいります。

組織風土醸成

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン

多様な専門性と経験を持つ人材で組織を構成し、その違いを力に変え、多様な視点や仮説を通じてイノベーションや日常的な価値創造を実現するために、個々人の能力を最大限発揮できる「従業員の多様性を尊重した働きがいのある環境づくり」に取り組んでいます。
具体的な取り組みとして、多様な専門性と経験を持つ人材の獲得を目的として、中途採用の拡大に取り組んでおり、2021年度に6.7%だった中途採用比率を、2023年度には21.3%まで拡大してきました。
今後は、さらなる中途採用の拡大や、多様な人材を国内外の拠点の責任あるポジションに積極的に登用できる環境や制度を整備し、個々の属性や価値観の違いを認め合い尊重し、一人ひとりが挑戦することができ、能力を十分に発揮できる環境づくりを推進します。

挑戦し、やりきる職場風土への変革

厳しい環境のもとで競合優位性を維持・向上させ、持続的に成長するには、これまで以上に独創的な価値の創出が必要となり、過去の成功や前例にとらわれることなく、常に新しい発想で挑戦する姿勢とそれを可能にする職場風土が重要と考えています。
具体的な取り組みとして、管理職層の新人事制度において、目標管理制度におけるチャレンジ目標や適時フォローの制度化による達成意欲の醸成、業績評価と処遇反映の仕組みの見直しによる施策必達に対するインセンティブ強化を実施しました。
今後は、新しい目標管理制度や評価制度、会社業績の管理と業績評価の仕組みを浸透させることで、挑戦意欲のある人材が働きがいを感じながら挑戦し続けられる組織へ変革しています。

NTNスピリットに基づくマインド変革

長期戦略の実現には、優秀な人材を惹きつけることが不可欠であり、そのためにはエンゲージメントの高い企業風土を醸成することが重要です。目指すべき意識・行動を明文化した「NTNスピリット」を従業員全員で共有し、自社がどのように在りたいか、何のために存在するか、一人ひとりが働く意義を見出すことで、自ら考え自ら行動する従業員を増やし、変革への本気の挑戦を生み出すことが、企業価値向上につながることはもちろん、 従業員の成長や組織の一体感、そしてエンゲージメントの向上につながると考えています。
具体的な取り組みとして、従業員と経営層との対話により、会社が目指す理念や存在価値と従業員個人の価値観をすり合わせるタウンホールミーティングを定期的に実施しております。また、従業員エンゲージメント調査を実施し、従業員の状態や、職場状況をモニタリング、課題を抽出し、職場改善や人事施策に結びつける活動を推進しています。
今後は、従業員エンゲージメント調査の結果などを用いた職場改善活動の推進などを通じて従業員のさまざまな声を聞き、従業員がNTNで働くことに誇りを持ち、「イキイキと働く」ことができるよう理念浸透とエンゲージメント向上を強化していきます。
また、これらの中期経営計画実現に向けて重点とする取り組みを推進していくためには、従業員の心身の安全と健康が確保されていることが不可欠です。当社グループで働くすべての人の安全と健康の確保は、経営の基盤として、あらゆる事業活動に優先する最も大切な価値であり、この基本姿勢のもと、「安全・健康に働きイノベーティブな発想ができる職場環境の実現」を目指しています。

NTNスピリットに基づくマインド変革

指標および目標

中期経営計画実現に向けて重点とする取り組みに関する指標および目標は次の通りです。

指標および目標一覧

指標および目標一覧

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