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2023年度のCSR活動をご紹介します。

生物多様性の保全

当社グループは、地域住民やNPO法人(特定非営利活動法人)と連携し、持続可能な森林管理を通じて地域社会に貢献しています。具体的には、適切な間伐や植林を行い、森林生態系の保全に努めています。また、各事業所の周辺地域においては、絶滅危惧種の保護や自然公園の整備など、生物多様性の保全活動にも積極的に取り組んでいます。コロナ禍以降は、感染予防対策を徹底し、参加人数を調整するなどして活動を続け、社会貢献の取り組みが途絶えないよう工夫しています。

生物多様性保全の取り組み

企業の森活動を展開

国内グループは、持続可能な社会の実現を目指し、企業の森活動を展開しています。これは地域社会と協力しながら、環境保護と地域活性化を図る取り組みです。主な活動内容は植樹、森林保全、環境教育、地域連携イベントであり、多くの木を植樹することで生物多様性の向上や地域経済の活性化、環境教育の実施などの成果を上げています。今後も植樹エリアの拡大や新技術の導入を進め、持続可能な未来を築くために努力していきます。

「NTN企業の森」実施状況

活動名 概要 対象地域 開始時期 規模
(ha)
森林の里親促進事業 駒ヶ根市を支援するとともに、協業で植樹や森の下草刈りなどの森林整備を実施 長野県駒ヶ根市 2006年4月~ 21.9
和(なごみ)の森 西牟婁郡が推進する「企業の森」事業に参画し、植樹や森の下草刈りなどの森林整備を実施 和歌山県西牟婁郡 2017年1月~ 0.45
しずおか未来の森サポーター 静岡県主催の「しずおか未来の森サポーター」制度へ参画し、森の下草刈り、野鳥の森整備、散策山道整備などを実施 静岡県磐田市 2008年4月~ 15.0
企業との協働の森づくり 美作市の市有地を借り受け、「NTN企業の森」として、植樹や森林整備、キノコ栽培、自然観察会などを実施 岡山県美作市 2008年4月~ 1.0
NTN こもれびの森 桑名を代表する「多度山」で、個人地権者の所有する約4.24haを借用し、ヤマザクラ・モミジの植栽および育林活動を実施することにより森林環境の保全に貢献するとともに、地域との交流・発展に取り組む 三重県桑名市 2010年11月~ 4.24

絶滅危惧種、野生動物の保護・生息地保全

絶滅危惧種ミヤマシジミ(蝶)の保護活動

長野製作所(長野県上伊那郡箕輪町)では、2019年に長野県との生物多様性パートナーシップ協定を締結し、事業所内に絶滅危惧種であるミヤマシジミの保護区を設置して保護活動を継続しています。ミヤマシジミの幼虫は食草であるコマツナギのみを摂食する単食性であり、近年の河川改修や宅地の開発などによって食草が減少した影響もあり、2012年には「環境省レッドリスト 絶滅危惧IB類(EN)」に指定されました。長野製作所では、このコマツナギを保護区に植樹して管理を行い、季節ごとの成虫のエサとなる吸蜜植物を植えることで、ミヤマシジミの定着に成功しています。また、2023年12月に飯島町文化館で、ミヤマシジミの保護活動を行っている各団体・企業などが集まり「ミヤマシジミ・サミット2023」が開催されました。100人に上る聴講者の中、長野県環境保全研究所環境部長と東京大学大学院教授が絶滅危惧種や環境変化を題材に基調講演を行い、見識を深めました。また、保護団体の活動報告の中で長野製作所の活動を発表し、当社グループが生産活動のみならず環境保全にも尽力していることを参加者に認識していただきました。今後も地域の各保護団体と連携しながら、ミヤマシジミの個体数増加を図り、長野製作所内の保護区への定着をさらに進めていくことを発表しました。当活動を継続して、環境保全に取り組んでいきます。

ミヤマシジミ保護区 成虫発生数(長野製作所)

ミヤマシジミ保護区 成虫発生数(長野製作所)

ハルジオンの蜜を吸うミヤマシジミ(雄)(長野製作所)

ハルジオンの蜜を吸うミヤマシジミ(雄)(長野製作所)

絶滅危惧種マメナシの自生地保全活動

NTN三重製作所(三重県桑名市)では、国の天然記念物「マメナシ(地方名:イヌナシ)」の保全活動について、三重県と桑名市、NPO法人多度自然育成会との間で「みえ生物多様性パートナーシップ協定」を締結しています。イヌナシは、「環境省レッドリスト 絶滅危惧IB類(EN)」に指定されるバラ科の植物であり、三重製作所の地元である桑名市多度山は数少ない日本最大級の自生地となっています。その保全のため、三重製作所では活動に必要な資材を提供し、春と秋に従業員とその家族が保全活動に参加しています。イヌナシの実生に日光が届くように周辺の草刈りなどを行っています。

杭を立てる活動の作業者への説明の様子(三重製作所)

杭を立てる活動の作業者への説明の様子(三重製作所)

地域への環境貢献

当社グループは、地域への環境貢献の一環として、事業所周辺の道路や河川・海岸、公園などの清掃活動、除草、植樹などを行い、地域社会との相互協力のもとで環境保護活動を推進しています。今後も活動を通じて、周辺住民など利害関係者との連携を強化し、良好な関係を構築できるよう一層の努力をしていきます。

天竜川周辺の清掃活動

長野製作所(長野県上伊那郡箕輪町)では、隣接するNTN上伊那製作所(同)と合同で、長野県産業振興機構が主催する「天竜川水系環境ピクニック」に毎年参加しています。「取り戻そう『泳げる天竜川』築こう『循環型社会』」をテーマに、5月に開催された当活動は2023年に27回目を迎え、全体で78団体の計3,400人以上が参加しました。当社グループからは長野製作所31名、上伊那製作所23名の計54名が参加し、雪残る中央アルプスを背景に天竜川周辺の清掃活動を行いました。環境ピクニックでのごみの回収量は年々減少傾向にあり、従業員をはじめ地域の皆さまが環境美化・環境保全活動の意義を理解し、自然環境を大切にする意識が向上していることを実感しています。

川辺の清掃活動の様子(長野製作所・上伊那製作所)

川辺の清掃活動の様子(長野製作所・上伊那製作)

「おかやまアダプト」推進事業への参加

岡山製作所(岡山県備前市)は、2014年に岡山県から『おかやまアダプト』推進事業の参加団体として認定されました。それ以来、約10年間にわたり、年に4回のペースで製作所周辺の道路・河川・公園において、ごみ拾いや除草などの清掃美化活動を実施しています。これにより、地域の共有財産に対する愛着心を深めるとともに、生物多様性の保全にも積極的に取り組んでいます。 この活動を通じて、従業員一同が地域社会への貢献意識を高め、持続可能な環境の創造に貢献しています。今後も、地域と共生しながら、地球環境の保護に努めます。

製作所周辺の道路でのごみ拾いの様子(岡山製作所)

製作所周辺の道路でのごみ拾いの様子(岡山製作所)