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2021年度のCSR活動をご紹介します。

地域社会・国際社会との関係

地域社会貢献に対する基本的な考え方

当社グループは、NTNスピリットの信条“協働”の中で「自然環境を大切にし、地域社会と共生し続けます」を定めています。事業活動を通じて社会へ貢献するのはもちろんのこと、SDGsの目標達成に向けて、世界各地で地域に根付いたさまざまな活動を展開しています。

「NTN回る学校」がつなぐ人と地域

回る学校

当社では、地域社会との共生を目指し、従業員による地域との触れ合いや次世代育成の場として、2017年に「NTN回る学校」を開校しました。次世代を担う子どもたちに環境や省エネルギーについて楽しく学んでもらうことをコンセプトにした移動型の学校です。これまでの実施回数は40回以上、参加者は延べ17,000人以上になり、各地域で多様な方々との絆が深まってきています。
*対象:本社主管のイベント

NTN回る学校についてのより詳しい情報はこちらから → https://www.ntn.co.jp/japan/rotatingschool/index.html

モノづくり体感スタジアム オンライン

モノづくり日本会議/日刊工業新聞社が主催する「モノづくり体感スタジアム2021 オンライン」へ出展しました。
「モノづくり体感スタジアム」は、次世代を担う子どもたちにものづくりや科学の楽しさを知ってもらうことを目的とした体験型のイベントです。2021年度はオンライン上でNTN回る学校のワークショップを出展しました。子どもたちとクイズで対話しながら、ベアリングの役割や環境問題との関係性を理解してもらいました。はじめは緊張していた子どもたちも、クイズを通して会話していく中で少しずつ距離感を縮めることができ、オンライン上で温かみのあるプログラムを実施することができました。

モノづくり体感スタジアム オンライン

各地での取り組み

日本

(株)NTN多度製作所が高校生を対象に工場見学会を開催し、地元の工業高校の生徒27名が参加しました。今回、企業での実習と学校の講義を組み合わせる教育プログラムを採用している地元の工業高校からの要望で実現することになりました。当日は会社概要の説明に続いて、実際の工場での製品の加工や組立工程を見学し、品質に関する講義、QC活動例、製品寸法の測定デモを通じて製造や品質について学ぶ機会を提供することができました。また、アメリカに出向している従業員の紹介を行いグローバルに活躍できる会社であることも説明しました。企業での実習を提供することで、同校の教育プログラムに貢献することができ、見学会の最後にはOBとの質疑応答の座談会も設け、終始なごやかな雰囲気で見学会を終えることができました。

工場内を見学する学生たち

工場内を見学する学生たち

米州

NTN Canadaは、クリスマスシーズンにHaven Tronto(ホームレス支援施設)にてホームレスの人々が温かい食事を楽しめるように「Happier Smiles」のキャンペーンをはじめました。
12月20日にNTN従業員がトロントの200人のホームレスへテントでの食事とテイクアウトを提供しました。ランチではポーク、ターキー、ローストビーフ、チキンが屋外でローストされ、ベジタリアンへの配慮とホットドリンクと中古ジーンズ、トラックパンツなどの衣類の提供も行われました。
従業員やパートナーと協力して貢献できることを非常に誇りとして、今後も地域社会の向上のために一丸となって取り組んでいきます。

ホームレスを支援するNTNカナダの従業員

ホームレスを支援するNTNカナダの従業員

欧州

ヨーロッパでは、豊かで多様なキャリアの拡大のために様々な媒体や方法でコミュニケーションを行なっており、履歴書無しの採用、地域社会との連携などを通じて雇用を促進しています。
2021年には地域の障がい者の支援団体に個人向けのジョブトレーニングを実施しました。これはフランスの工場で誰でも参加可能です。ナショナルデーのイベントでは、従業員の仕事を障がいのある方々に紹介しました。
ルーマニアのシビウでは、仕事を学生に紹介するために学校と提携しています。また、シビウ孤児院の子供たちへの支援は数年前から続けており、一般的または技術的な仕事についての紹介から採用へと繋げています。
イタリアのサンベニーニョのICSAでは、従業員のトレーニングプログラム向上のための学生との提携、大学との連携、工場の一般公開、学校への訪問などの取り組みを通して「透明性のある工場」と称しています。
今後も様々な方へのキャリア拡大や雇用機会の創出に取り組んでいきます。

ルーマニアのシビウで仕事を学生に紹介

ルーマニアのシビウで仕事を学生に紹介

アジア

マングローブは亜熱帯海岸に生育する植物で、様々な生物を育み自然環境を豊かにするとともに、津波から陸地を守る役割があります。40年程前より木炭の原料としてマングローブの乱獲が起こり自生面積が激減しました。その後、タイ環境保護団体はマングローブ樹林の大切さを訴え、各地で植樹活動が盛んに実施しています。
NTNタイ販売も社会貢献活動として、従業員とその家族40名が参加し、150本のマングローブ植樹を行いました。ひざ上まで泥につかり身動きできないような状況でしたが、植樹したマングローブとともにタイ国およびNTNが共に成長して行けるよう願いを込めて、一本一本丁寧に植樹しました。

マングローブの植樹の様子

マングローブの植樹の様子

マングローブの植樹の様子

大学生とのオンラインダイアログ

当社は、CSR活動の一環として、次世代を担う学生との交流を積極的に行っています。2021年12月には「NTNのESG経営」をテーマに同志社大学の学生に講義をしました。「なめらかな社会」の実現に向けたロードマップを中長期の計画として説明し、ESG課題や当社のマテリアリティごとに目標を達成するための具体的な事例を紹介しました。また、学生が最も共感できる当社のマテリアリティについて議論をおこない、その理由を考える事で社会課題に対する企業の取り組みを具体的に考察する機会を設けることができました。真剣な議論に我々も触発され、学生も我々も有意義な時間となりました。引き続き教育機関との交流を深め、地域の発展に貢献してまいります。

グループディスカッションで自分の意見を述べる学生たち

グループディスカッションで自分の意見を述べる学生たち