2021年度のCSR活動をご紹介します。
ESG経営
NTNの将来ビジョン
「なめらかな社会*」の実現に向けて
2019年12月、NTNグループの経営の基本方針を策定しました。NTNグループの経営の考え方や姿勢を表したもので、「開拓者精神」と「共存共栄精神」から成る創業者精神や、それらの思いが込められた企業理念に基づいています。また、NTNグループに関わる各ステークホルダーに対する姿勢を明文化しました。これらを着実に遂行することで、「なめらかな社会*」の実現を図ります。
経営の基本方針
NTNグループは、企業理念の実践を通じて、「なめらかな社会*」の実現を目指します。ステークホルダーをはじめとした社会から信頼され必要とされる企業として、人権の尊重とコンプライアンスを重視し、事業活動に取り組んでまいります。
*なめらかな社会:人と自然が調和し、人々が安心して豊かに暮らせる社会
NTNのあるべき姿
- 世界中の従業員に企業理念が浸透し、自ら考え、自ら行動する企業
- 独自の商品とサービスを有し、品質、機能で高く評価され、世界中で存在感のある企業
- NTNに関わる全ての人が「NTN」ブランドに誇りを持てる企業
「なめらかな社会」の実現に向けたロードマップ
当社グループの経営の基本方針は、企業理念の実践を通じて「なめらかな社会」の実現を目指し、ステークホルダーをはじめとした社会から信頼され必要とされる企業として、人権の尊重とコンプライアンスを重視し事業活動に取り組んでいくことです。この方針のもと、2020年12月に特定した13項目のマテリアリティの目標達成に向けて、2021年12月に、「なめらかな社会」の実現に向けたロードマップを作成しました。
■「なめらかな社会」の実現に向けたロードマップ
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ESG経営の考え方
「なめらかな社会」の実現に向けたロードマップは、「目指す未来に向けた社会課題の解決への貢献」とその活動の土台となる「ESG経営を支える基盤」から構成されており、「カーボンニュートラルの実現」、「脱炭素社会への貢献」、「豊かなくらしへの貢献」、「環境保護」、「持続可能なサプライチェーン」、「豊かな人づくり」、「ガバナンス」の7つのESG課題を起点に、関連するマテリアリティと具体的な施策を定めています。ESG課題を解決していくために、従来の事業活動の延長線上に想定される未来を特定するフォアキャストの視点と、目指す未来から逆算してどの時点で何を行うべきかを検討するバックキャストの視点を融合し、取り組むべき施策を定めました。当社グループは、中長期の持続的な成長に向け、このロードマップを軸にESG経営を推進しています。
目指す未来に向けた社会課題の解決への貢献
事業活動におけるCO2排出量の削減
「カーボンニュートラルの実現」では、カーボンニュートラルの実現目標「2035年度カーボンニュートラル(サプライチェーンを含めて2050年度)」を定め、事業活動におけるCO2排出量の削減に取り組んでいます。主に以下の施策を実行し、カーボンニュートラルに向けた取り組みを加速しています。
① 商品の製造工程における消費電力の見える化による電力使用状況の確認と計画的なCO2排出量の削減
② 事業所での太陽光・風力発電設備の導入や再生可能エネルギー電力購入の推進
③ インターナルカーボンプライシングの活用
商品やサービスの提供を通じた社会貢献
「脱炭素社会への貢献」では、風力発電装置の大型化に対応した軸受の提供やIoTを活用した状態監視サービスを通じて、風力発電装置の普及と安定稼働に貢献します。また自動車産業における電動化・EVシフトへの対応として、基盤商品のさらなる高効率化、小型・軽量化を進めるとともに、基盤技術を活用した多機能モジュール商品の開発を進めています。
「豊かなくらしへの貢献」では、労働人口の減少により高まる省人化要求に対し、ロボット周辺モジュールなどのソリューションを提案していきます。また多発する自然災害への備えとして、独立電源装置などの提供を通じて、減災・防災に貢献します。
ESG経営を支える基盤
環境
事業活動における資源循環・汚染防止の取り組みを推進し、「環境保護」に努めています。
社会
商品やサービスの信頼性向上に努めるとともに、CSR調達を推進し「持続可能なサプライチェーン」の実現を目指します。また事業を支える従業員の安全を守り、人材の質を高めていくことが事業運営の上で重要であるとの考えから労働安全衛生の推進や職場の学ぶ文化と育成する風土の醸成など、「豊かな人づくり」にも取り組んでいます。
ガバナンス
社会から信頼され必要とされる企業として、コンプライアンスを重視した事業活動に取り組んでいます。また透明性・公正性を重視した経営により中長期的な企業価値向上に努めています。