HOME > CSR > 年度別アーカイブ > 2019年度 > 社会:地域社会・国際社会との関係

2019年度のCSR活動をご紹介します。

地域社会・国際社会との関係

地域社会貢献に対する基本的な考え方

当社グループは、NTNスピリットの信条“協働”の中で「自然環境を大切にし、地域社会と共生し続けます」を定めています。事業活動を通じて社会へ貢献するのはもちろんのこと、SDGsの目標達成に向けて、世界各地で地域に根付いたさまざまな活動を展開しています。

「NTN回る学校」がつなぐ人と地域

回る学校

当社では、地域社会との共生を目指し、従業員による地域との触れ合いや次世代育成の場として、2017年に「NTN回る学校」を開校しました。次世代を担う子どもたちに環境や省エネルギーについて楽しく学んでもらうことをコンセプトにした移動型の学校です。
今年で開校4年目となり、年々実施回数も増え、各地域で多様な方々との絆が深まってきています。

NTN回る学校実施回数

NTN回る学校実施回数

えほんpicnic

本社(大阪)近隣の靭公園で開催された地域交流イベントで初めての開校。地元とはいえ、「NTNの看板は見たことがあるが何をしている会社か分からない」という声も多くいただく中、ベアリングを使った各体験を通じて地域住民の皆さまと触れ合うことができ、地元企業としての当社をより身近に感じていただくことができました。

終日多くの親子連れで賑わったNTNブース

終日多くの親子連れで賑わったNTNブース 終日多くの親子連れで賑わったNTNブース

「LITALICOジュニア」天王寺教室*

今まで見たことのないベアリングや楽器に、子どもたちはみな目を輝かせ、一生懸命「はじめての先生」の説明を聞いてくれました。授業が終わった後も、教室から離れようとせずにずっと遊び続けていました。一人ひとりの個性にあわせ、じっくりと取り組んでもらうことで、できる喜びを感じていただけました。

*幼児から高校生までを対象にした児童発達支援・放課後等デイサービス

LITALICOジュニアの先生より

保護者の方々からも「あんなに楽しそうにしている姿は初めて」「将来、機械系の仕事に就けるのかな」などたくさん感想をいただきました。LITALICO以外の先生に授業をしてもらうことは、子どもたちはもちろん、指導員も初めてのことで当日までドキドキでしたが、とても素敵な経験をさせていただき、ありがとうございました。

参加者の声

  • ベアリングはいろいろなところに使われていて、身近な存在であることが分かりました。学校では学べないこともいっぱい学べました。(小学生)
  • 今地球が危ないと知り、自分にできることを見つけ、やっていきたいと思いました。(小学生)
  • ベアリングの組み立ては難しかったけど、仕組みを深く理解できました。ボールの精度の高さにはびっくりしました。(大人)

活発な質問があった製造現場の見学

参加者が記者となり体験したことを記事にする「回る壁新聞」より

各地に広がる「NTN回る学校」では、地域や参加者にあわせた柔軟な対応が求められ、従業員自身も自分の会社や社会について見つめ直す良いきっかけとなっています。参加者に新しい発見や学びがあり、「来てよかった!」と笑顔で帰っていただくことが何よりのやりがいです。人と地域をつなぐ「NTN回る学校」を今後も世界に広めていきます。

各地での取り組み

日本sdgs

(株)NTN能登製作所と(株)NTN宝達志水製作所は、独立行政法人 国際協力機構(JICA)のメキシコの研修生11名を迎え、製造現場を見学する研修会を実施しました。本研修会は、研修生が日本のものづくりの知識や技法を習得することにより、母国の企業・産業界の品質管理および生産性向上を通じた振興に貢献することを目的としています。現場で働く従業員の熟練技術をメキシコの研修生が自国で活用していくことにより、ものづくりにおけるグローバルパートナーシップの活性化を目指しています。

活発な質問があった製造現場の見学

活発な質問があった製造現場の見学

米州sdgs

NTN BEARING CORP. OF CANADA LTD.は、Eva’ s Placeのボランティアスポンサーとして、青少年のための簡易宿泊施設の設営支援や、同団体が主催する募金活動イベントのサポートを行っています。集められた資金は、青少年の就業支援やカウンセリング、家庭内環境の修復、コミュニティ参画などに充てられており、これらの支援活動は、従業員に誇りや喜びを与え、モチベーションの向上にもつながっています。

*Eva's Place:家を持たない青少年に対して、一時的に施設を提供、さまざまな支援で社会復帰へつなげることを目的とした青少年向け自立支援団体。

イベントの設営をサポートする従業員

イベントの設営をサポートする従業員

欧州sdgs

NTN-SNR Rulmenti S.R.Lのシビウ工場では、従業員一人ひとりのCSR意識向上策のひとつとして環境安全衛生週間を設けています。活動の中には、市内を流れるシビン川沿いの清掃活動をチームごとに自転車で周回しながら行うなど、従業員の健康意識も兼ねた取り組みのものもあり、従業員が主体的になって地域社会の課題解決に取り組んでいます。普段の業務から離れ、部門の垣根を超えた従業員同士の交流により、CSR意識向上とともに、チームワーク強化にもつながっています。

清掃活動に取り組む従業員

清掃活動に取り組む従業員

アジアsdgs

NTPT CO.,LTD.(タイ)は、将来を担う子どもたちの健康増進を目的に、地元の小学校と協力し、給食用の野菜の水耕栽培に取り組みました。継続的に野菜を入手できるよう試行錯誤を繰り返し、「子どもたちが自ら育て、食べられる環境」を整備しました。この活動を通じて、子どもたちにものづくりの楽しさを体験してもらい、食の安全性や自然環境への関心も高めてもらうことができました。また育てた野菜を美味しそうに食べる子どもたちの笑顔を見た従業員は、充実した喜びを感じるとともに、地域貢献の重要性を改めて実感しました。

水耕栽培に取り組む従業員と地元の子どもたち

水耕栽培に取り組む従業員と地元の子どもたち

障がい者による販売会実施

障がい者の雇用拡大や社会参加を目的に、(株)パソナハートフルと協業し、2019年10月のハロウィン、12月のクリスマスの計2回、昼休みを利用して販売会を実施しました。(株)パソナハートフルでは障がいを持つ従業員がさまざまな分野で活躍しており、従業員が手作りした物品や菓子を自分たちで販売しました。添加物を一切使用していない菓子類は特に人気でした。当日の販売担当者からは「普段はグループ内での販売が多いので、NTNの皆さんと触れ合うことは新鮮で、接客の良い勉強になった」と前向きな感想をいただきました。今後もこのような機会を設け、ダイバーシティの推進に取り組んでいきます。

焼き菓子やキャンドルなどすべて手作りのハロウィンギフトを販売

焼き菓子やキャンドルなどすべて手作りのハロウィンギフトを販売 焼き菓子やキャンドルなどすべて手作りのハロウィンギフトを販売