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2019年度のCSR活動をご紹介します。

リスクマネジメント

リスク管理に関する基本的な考え方

当社グループの事業遂行を阻害する恐れのあるリスクの未然防止と発生時の対応に関する基本的な考え方を定めた「リスク管理に関する基本方針」ならびにリスク管理の組織・役割などを定めた「リスク管理規程」を制定し、グループ全体のリスク管理やBCP/BCM(事業継続計画/事業継続管理)推進に取り組んでいます。
リスク管理に関する諮問機関として、「リスク管理委員会」を半期ごとに開催し、内外の環境変化などを踏まえたグループの事業を取り巻くリスクの状況について定期的に確認を行っています。また当社グループ全体のリスク管理に関する方針の立案や、BCP/BCM推進などの諸施策も審議しています。リスク管理委員会の審議内容については、取締役会に報告しています。

体制図

体制図

グローバルベースでのリスク管理の推進

グローバルでリスク管理を推進するため、国内外の地域共通性があり、かつ発生した場合に経営に重大な影響を及ぼすと想定されるリスクを「グローバルリスク」として現在9つ選定しています。
国内外の関係会社における9つのリスクに対する管理状況は、データベースを通じて定期的にモニタリングするとともに、グループ共通の基準をつくり評価を行っています。評価結果に基づき、社内規程の整備支援など、当社グループ全体での管理状況の現状把握と必要な諸施策を進めています。
グローバルリスクの選定については、環境変化なども踏まえたリスクの棚卸を定期的に行い、リスク管理委員会において見直し・確認を行っています。

グローバルリスク

  1. 機密情報漏洩
  2. コンピュータウイルス・サイバーテロ
  3. 独禁法・競争法違反
  4. 自然災害
  5. 火災・爆発
  6. 人権問題
  7. 労災事故
  8. 製品の品質クレーム
  9. 贈収賄関連法違反

BCP/BCMの推進

当社では、国内における大規模地震を想定したBCP/BCM構築に取り組み、グループ会社を含めた災害発生時の体制強化を図っています。
2020年3月期までに、国内すべての生産拠点で、被災時に現地を早期に復旧するためのBCP策定が完了し、策定した行動計画の実効性を評価するための訓練(BCP訓練)や必要な事前対策を講じるなど、BCMの構築を進めています。
また、サプライチェーンマネジメントの一環として、サプライヤーを対象とした自然災害リスク評価や監査体制の整備、物流拠点でのBCP策定にも取り組んでいます。

BCP訓練の様子

BCP訓練の様子

新型コロナウイルスへの対応

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、緊急事態発生時の対応として、執行役社長を本部長とする「中央対策本部」を設置し、以下の基本的な考え方に基づき、必要な対応策をグローバルで推進しています。引き続き、今後の状況を注視し的確な対応を講じていきます。

①グループ従業員およびその家族の安全確保を最優先とする
②可能な限り感染者増加を防止するための予防策を徹底する
③お客さまの業務継続のための努力をする