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2019年度のCSR活動をご紹介します。

地球温暖化防止

当社グループは、事業活動全体において、CO2排出量および排出原単位の削減に取り組んでいます。そのデータの信頼性を担保するため、SGSジャパン㈱による第三者検証を受けています。今後、CO2排出量削減の対象を拡大し、取引先さまを含めたサプライチェーン全体での削減に取り組んでいきます。

* 第三者検証の意見書は、以下の「CO2排出量 第三者による検証意見書」をご参照ください。

(株)NTN袋井製作所 クーラントポンプのインバータ化

当社グループでは、ポンプ、コンプレッサのモータのインバータ化により、吐出量の最適化を推進しています。NTN袋井製作所のクーラントポンプは、定回転数で運転されていたため、クーラント吐出量は一定となり、過剰なクーラントはバイパスバルブを介してタンクに戻されていました。ポンプのインバータ化と吐出圧力によるPID制御を導入し、吐出量を最適化することで6,600kWh/年の電力量を削減しました。NTN袋井製作所は、この活動を中部電力株式会社が主催する省エネセミナーで発表しました。

クーラントポンプのインバータ化

中部電力(株)主催の省エネセミナーでの発表

光精軌工業(株) 事務所用エアコンの室外機 水噴霧

光精軌工業株式会社の事務所のエアコン室外機は西側屋外にあります。夏季(7~9月)の午後になると、直射日光で室外機の温度が上昇して、冷却能力が低下し消費電力が増大していました。
そこで、室外機ラジエータ上部に、水の噴霧ノズルを取付け、自動的に間欠的に噴水が出る様に改造しました。噴水のON/OFFはバルブタイマで制御し、必要十分な水の使用量に管理しています。これにより室内の冷風吹き出し温度が2~3℃下がりました。

ラジエータ上部に水の出るホースを設置

NTK PRECISION AXLE CORP. 高効率コンプレッサ導入

NTK PRECISION AXLE CORP. では、既設コンプレッサの経年劣化による性能低下を補うため、補助コンプレッサをリース契約していましたが、設備維持費用と消費電力が年々増加していました。
そこで、消費電力が現行より20%低い高効率コンプレッサを、設備維持を含む一括請負のリース契約で導入し、年間3,238,200kWhの電力量を削減しました。

上海恩梯恩精密機電有限公司 コンプレッサの更新

上海恩梯恩精密機電有限公司(中国)は、コンプレッサの消費電力の削減のため、ドライブシャフト内部部品工場の老朽化していたコンプレッサ(75kW×9台)を高効率コンプレッサ(160kW×4台)に更新しました。ハブベアリング工場も同様に160kW×4台を高効率タイプ(110kW×4台)に更新しました。何れも夏場の高温環境に対応するため、冷却方式を空冷式から水冷式に変更しています。設備への最適な供給圧力と供給量を確保するため、配管系統に圧力センサを設置しました。目標の圧力センサの測定値を狙い、コンプレッサの吐出量をインバータと台数制御により最適化し、1,163,645kWh/年の電力量を削減しました。

高効率コンプレッサ

高効率コンプレッサ

NTN NEI Manufacturing India Private LTD. 電力専用回線設置

NTN NEI Manufacturing India Private LTD. バワール工場(インド)では、電力会社の電力供給能力の不足により停電が多発していました。停電時の電力バックアップのため、自家発電設備を設置していますが、設備稼働によるCO2発生量の増加と老朽化に伴う設備維持費用が増加していました。電力会社と対応を協議した結果、電力が優先的に供給される電力線を契約、設置することができ、停電回数が減少しました。自家発電設備の稼働時間の短縮により、124kL/年の軽油使用量を削減できる見込みです。

襄陽恩梯恩裕隆傳動系統有限公司 照明のLED化

照明のLED化は、省エネ効果の高い施策として、グローバルで省エネ効果が大きい箇所から優先的に導入を推進しています。襄陽恩梯恩裕隆傳動系統有限公司(中国)では、工場内の照明を蛍光灯からLEDに切り替えました。既存照明に対し使用電力を80%削減し、作業環境の照度を平均220lxから280lx(床面から1m)に改善しました。さらに、常時点灯不要な照明を洗い出し、人感センサの設置や必要性に応じた照明の間引きをあわせて行い、11,808kWh/年の電力量を削減しました。

自然エネルギー商品事業部「NTNマイクロ水車」が日経地球環境技術賞を受賞

NTNは世界初となる流水式水力発電装置を開発し、売電用「NTNマイクロ水車」として市場に投入しています。今般、NTNが開発した独自の機構や電気系統連系システムの将来性、実用レベルが評価され、2018年10月30日に日本経済新聞社の日経地球環境技術賞を受賞しました。同賞は、地球温暖化防止、自然環境・生態系保全など地球環境の持続可能性を確立するための技術開発などに対し、独自性、将来性などを総合判断し、表彰するものです。「NTNマイクロ水車」は、水の落差を形成しなくても水路に設置するだけで発電できる点や、設置コストが小さい点、またすでに実用化されている点が高く評価され受賞に至りました。「NTNマイクロ水車」はCO2排出量削減に貢献するとともに、自然環境・生態系保全を確立する持続可能性のある社会的に意義の大きい商品と認められ、各所に導入されています。

NTNマイクロ水車

日経地球環境技術賞

CO2排出量・排出原単位

CO2排出量・排出原単位(国内)

CO2排出量・排出原単位(国内)

CO2排出量・排出原単位(海外)*

CO2排出量・排出原単位(海外)

*CO2排出量・排出原単位(国内・海外)の対象事業場は「ISO14001(2015年版)取得状況と環境関連の管理項目」をご参照ください。

CO2排出量 第三者による検証意見書

検証意見書 (PDF: 4,620KB)

写真:検証意見書