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2019年度のCSR活動をご紹介します。

環境負荷物質の管理・削減

PRTR対象化学物質の取扱量の削減

国内グループの生産工程で取り扱うPRTR法対象物質の削減に取り組んでおり、使用量の削減と有害性の少ない物質への代替を図っています。特に取扱量の多い下図の6物質についてPRTR法対象外のより安全な物質への代替と使用量削減に注力しています。

PRTR法対象物質の取扱量の削減

環境負荷物質の削減

NTN-Bower Hamilton(アメリカ)
廃液処理装置の導入による有害廃棄物の削減

NTN-BOWERハミルトン工場では、リン酸亜鉛皮膜処理工程から出る有害な廃液を工場内で厳重に保管し、危険物として廃棄物処理業者で委託処理していました。今般、工場内で発生する有害な廃液を直ちに安全な物質に中和処理する装置を開発しました。この装置により約36トン/年の有害廃棄物の発生量を削減し、廃液の保管・搬出時の従業員の安全性を高めることができました。

開発した廃液処理装置

開発した廃液処理装置

NTN-SNR(フランス)
排水処理プラント導入による排水品質の向上

NTN-SNR(フランス)のセノー工場は、地域の排水処理施設が求める排水の水質基準に対応しています。そのひとつに、日本の排水基準より厳しい六価クロム含有量規制があります。セノー工場は、高度なフィルター処理機能を持つ排水処理プラントを稼働させることで、排水に含まれる六価クロム含有量を大幅に低減しました。この装置は、炭化水素などの有害な不純物を除去する能力もあるため、排水に要求される全ての水質基準を達成しています。当社グループは、国および自治体の定める環境法規制の順守ため、必要な設備投資をグローバルで実施しています。

  排水基準 設備導入後の
分析結果
6価クロム含有量(mg/L) 0.1 0.03
炭化水素含有量(mg/L) 5 0.06

フィルタープレス(スラッジ固形化)

フィルターシステム

フロン排出抑制法への対応

国内事業場はフロン排出抑制法を遵守するため、空調設備などに使用されるフロン類の漏洩量の記録管理を実施しています。2020年3月期の国内の漏洩量は2,118トンCO₂eでした。今後も、フロン使用機器からの漏洩量を厳格に管理し対象機器の切替を推進します。

PCB処理特別措置法への対応

当社国内グループは、PCB特措法に基づき、PCB廃棄物を適正に管理し廃棄しています。2020年3月期は、国内事業場において変圧器:20,341kgと照明安定器:278kgを廃棄しました。引き続き、事業場内での対象機器の厳重な管理と処理期限内での全量廃棄に取り組みます。