2019年度のCSR活動をご紹介します。
生物多様性の保全
当社グループは、地域住民やNPOと連携し、企業の森活動による植林、各事業場の周辺地域の絶滅危惧種保護および自然公園の整備などの生物多様性保全の活動を実施しています。2020年3月期は当社グループ全体で、のべ1,428人の従業員およびその家族が活動に参加しました。
■生物多様性の保全の取り組み(期間:2020年3月期)
活動内容 | 取組地域(参加事業所数) | 参加者(人) |
---|---|---|
地域固有種の植樹企業の森活動での森林管理 | 日本(12)、タイ(1)、インド(1)、中国(1) | 492 |
絶滅危惧種の保護 | 日本(2) | 18 |
野鳥の保護 | メキシコ(1)、ドイツ(1) | 11 |
水辺の清掃 | 日本(8)、タイ(1)、アメリカ(1) | 471 |
自然公園の整備など | 日本(3)、メキシコ(1) | 436 |
合計 | 1,428 |
長野製作所
絶滅危惧種ミヤマシジミ(蝶)の保護活動
長野製作所は長野県と『生物多様性パートナーシップ協定』を締結し絶滅危惧種のミヤマシジミ(蝶)の保護活動を実施しています。ミヤマシジミは鱗翅(りんし)目シジミチョウ科に分類され、成虫は2~3cmほどの小さな蝶で、環境省のレッドリストで絶滅危惧種ⅠB類に指定されています。減少した理由は、ミヤマシジミの餌であり、産卵場所でもあるコマツナギの減少にあります。長野製作所は場内にコマツナギを植栽し、ミヤマシジミの産卵試験に成功しました。今後もコマツナギの増殖活動やミヤマシジミの繁殖環境保護を継続して実施していきます。
ミヤマシジミ
コマツナギの植栽
NTN三重製作所
絶滅危惧種マメナシの自生地保全活動
NTN三重製作所(以下、三重製作所)は、国の天然記念物「マメナシ(地方名:イヌナシ)」の保全活動について、三重県・桑名市・NPO法人 多度自然育成会との間で「みえ生物多様性パートナシップ協定」を 締結しました。イヌナシは、国のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されるバラ科の植物で、 三重製作所の地元の桑名市多度山は数少ない日本最大級の自生地となっています。その保全のため、 三重製作所では活動に必要な資材を提供し、春と秋に従業員とその家族が、延べ14人参加し、イヌナシの 実生(種から芽生えた幼木)に日光が届くように周辺の草刈りなどを行いました。
■イヌナシの実生の箇所に目印となる杭を立てる活動