2017年度のCSR活動をご紹介します。
資源保護
当社グループは、従来の水使用量削減や水使用原単位改善に加え、最近注目されている水リスクについても事業所ごとの水リスク(将来予想も含めた量と質)を2017年にAQUEDUCT(アキダクト)*1 を用いて評価しました。今後は事業所ごとに水リスクや生産量に応じた取り組みを行い、水使用量削減を図っていきます。また、生産活動で発生した廃棄物のリサイクル率向上に取り組みます。
水ストレス(2030年予想)と現状の水使用量
*1 AQUEDUCT(アキダクト)世界資源研究所(WRI)発表の世界の水リスクを示した世界地図・情報を無料提供しているツール
*2 NDB、NTPT、NNMI Chennai、南京NTNの4事業所を追加
インドの水リスク対策
AQUEDUCTによる水ストレスの評価を実施した結果、NTNグローバル全拠点の中で一番水リスクの高い事業所はインドのNTN NEI Manufacturing India Private LTD.のバワール工場とチェンナイ工場である事が判明しました。特にチェンナイ工場では、夏季に水不足が発生することがあり、取水制限や水道水の供給ストップなどを受け、都度タンクローリーで水を購入しています。また、水質が悪いため、水リスク対策としてRO*1およびDM*2処理した水の購入を計画的に実施しています。さらに、水使用量削減の取り組みとして、水道の蛇口をすべて定量止水バルブ付きに変更しました。
*1 RO:逆浸透膜
*2 DM:二層ろ過
DM水処理施設タンクとRO処理施設
水使用量削減を推進
2018年3月期は、水使用原単位の国内事業所の目標(2011年3月期比△16.8%)および海外事業所の目標(2015年3月期比△1.2%)をいずれも達成することができました。2019年3月期も、水使用量の削減と水使用量原単価の低減を推進します。
■水使用量(国内)
■水使用量(海外)
* NDB、NTPT、NNMI Chennai、南京NTNの4事業所追加により見直し
廃棄物発生量の削減とリサイクル率の向上
2018年3月期は、廃棄物発生原単位の低減に取り組み、国内事業所の目標(2011年3月比△1.6%)を達成しました。2019年3月期は、廃棄物発生量の削減に向け、国内事業所の廃棄物発生原単位低減(2011年3月期比△3.8%)と、廃棄物のリサイクル率向上(国内事業所99.8%以上、海外事業所97%以上)に取り組みます。
■廃棄物発生量とリサイクル量(国内)
■廃棄物発生量とリサイクル量(海外)