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2017年度のCSR活動をご紹介します。

環境負荷物質の管理・削減

当社グループは国内外の法規制を遵守し、環境負荷物質の管理と削減に取り組んでいます。

環境規制への対応

当社グループは、国内外の化学物質規制に対応するため、規制の動向を常に確認するとともに、調達する原材料・部品・資材の含有物質を継続的に調査し、環境負荷物質・有害物質とされる物質の使用量削減や管理強化に取り組んでいます。

PRTR対象化学物質取扱量の削減

国内グループの生産工程で取り扱う有害化学物質の削減に取り組んでおり、有害性の少ない物質への代替を図っています。対象となる化学物質は生産工程時に多く取り扱われている次項PRTR対象化学物質の取扱量に記載した6物質で全体の約9割を占めており、それら対象物質の取扱量の削減を図るとともに、少量の対象物質については代替物質への変更を推進し、取扱量全体の削減に取り組んでいきます。

PRTR対象化学物質の取扱量

フタル酸エステル混入防止

フタル酸エステルは、欧州RoHS指令の禁止物質として2019年7月22日から規制されるため、多くのメーカーが2018年7月22日(1年前倒し)からの納入禁止を宣言しています。
当社ではその対応策として、2014年から生産切り替えを進めてきた結果、2018年4月から原則販売禁止としました。フタル酸エステルには接触により、他の物質に基準超過レベルまで移行する性質があることから、購入部品からの混入だけではなく、自社及びサプライヤの工程での混入防止にも取り組む必要性を従業員に教育しました。また、2019年3月期中にフタル酸エステル分析装置を導入し、ゴムや塩ビ部品などリスクの高い部品の受入分析を開始する予定です。

PCB汚染対象機器の廃棄

PCB廃棄物の処理を加速させるため、2016年5月にPCB特別措置法が改正され、同年8月1日に施行されました。これにより、届出されていない高濃度PCB廃棄物について都道府県などによる事業者への報告徴収や立ち入り検査の権限が強化されました。
国内グループでは、PCB含有機器の適正な管理と廃棄を推進しており、2018年3月期に桑名製作所において低濃度PCB含有の変圧器:15,240kgと照明安定器:793kgを廃棄処理しました。なお、高濃度PCB含有機器は国内グループでは保有していません。2019年3月期も引き続き低濃度PCB含有機器の廃棄処理を進めていきます。

緊急時対応訓練実施

国内グループ全事業所において、産廃置場や油貯蔵庫や工場からの油漏洩を想定した実地対応の油洩れ緊急時対応訓練を実施しました。漏洩経路の確認、漏洩拡散防止道具の使用訓練など、緊急時の初期対応訓練を実施しました。