NTN基本方針
NTN基本方針には、「経営の基本方針」と「各種の基本方針」があります。
- 経営の基本方針
- 各種の基本方針
経営の基本方針
2019年12月、NTNグループの「経営の基本方針」を策定しました。NTNグループの経営の考え方や姿勢を表したもので、「開拓者精神」と「共存共栄精神」から成る創業者精神や、それらの思いが込められた企業理念に基づいています。また、NTNグループに関わる各ステークホルダーに対する姿勢を明文化しました。これらを着実に遂行することで、「なめらかな社会」の実現を図ります。
経営の基本方針
NTNグループは、企業理念の実践を通じて、「なめらかな社会*」の実現を目指します。ステークホルダーをはじめとした社会から信頼され必要とされる企業として、人権の尊重とコンプライアンスを重視し、事業活動に取り組んでまいります。
* なめらかな社会:人と自然が調和し、人々が安心して豊かに暮らせる社会
■ ステークホルダーへの姿勢
従業員 |
多様性と個性を尊重し、従業員が安全で健康的に働き、活躍できる職場環境づくりに努めます。 | |
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お客さま |
お客さまと誠実に向き合い、安全・安心で信頼性の高い商品・サービスを提供することにより、お客さまの満足を追求します。 | |
取引先さま |
公正で自由な環境のもと、取引先との相互信頼に基づく良好なパートナーシップを構築し、共に成⻑・発展をはかります。 | |
地域社会 |
事業を⾏う地域の⽂化や慣習を尊重し、事業活動を通じて、地域社会の期待に応え、⻑期的な信頼関係を構築します。 | |
株主 |
持続的な利益の創出による株主への利益還元に努め、積極的なコミュニケーションを通じて、⻑期的な信頼関係を構築します。 | |
環境 |
事業活動において自然との調和をはかり、環境負荷低減に寄与する商品・サービスの提供を通じて、地球環境に貢献します。 |
各種の基本方針
NTNグループは、法令・規則によって定めた基本方針に加えて、下記の自主的に定めた基本方針を「各種の基本方針」として事業活動を行っています。
CSR基本方針
1. 遵法・活動指針 |
法令、規則を遵守すると共に、公正な競争に努め、誠実かつ倫理的に企業活動を行います。 |
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2. 顧客 |
新技術、新製品の開発に努め、安全で信頼性の高い商品を供給します。 |
3. 取引先 |
公正で自由な競争を行うと共に、取引先と良好なパートナーシップを築き、適正な取引を行います。 |
4. 株主・情報開示 |
企業の発展と株主への利益還元に努めると共に、広く社会とコミュニケーションを行い、積極的に情報を開示します。 |
5. 従業員 |
従業員の個性、多様性を尊重し、安全で働きやすい職場づくりに努め、ゆとりと豊かさを実現します。 |
6. 環境 |
地球環境の保全や生態系の保護に十分配慮し、持続発展可能な社会を目指します。 |
7. 社会 |
良き企業市民として地域社会との交流や社会貢献活動に積極的に取り組みます。 |
8. 国際活動 |
国際ルール、その国や地域の法律の遵守はもとより、文化や慣習を尊重し、現地の発展に寄与します。 |
環境基本方針
環境基本方針
私達NTNグループは、地球環境との共生を最重要課題とし、事業活動において環境汚染の予防及び自然資本の保全を図るとともに、当社技術が社会の持続的発展に貢献できるよう不断の努力を行います。
1. 自社技術による地球温暖化防止への貢献 |
世界の省エネや創エネに寄与する新技術・新商品の開発及び提供を通じて、地球温暖化防止に貢献します。 |
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2. 法令等の遵守 |
環境法令や条例を遵守し、地域や顧客など利害関係者からの要請にも積極的に対応します。 |
3. 事業活動における環境負荷低減 |
NTNグループのあらゆる事業活動において、CO2や規制物質の排出などの有害な環境影響を最少化するとともに、サプライチェーンの上下流(調達先~顧客)における環境負荷の把握及び低減に努めます。 |
4. 持続可能な資源の利用 |
リデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)を徹底し、原材料や水などの投入資源及び廃棄物の削減に取り組みます。 |
5. 環境負荷物質の管理徹底 |
グリーン調達を推進し、製品及び製造工程で用いる環境負荷物質の管理を徹底するとともに、有害性が高い物質については、積極的に代替物質へ転換します。 |
6. 生物多様性保全への取り組み |
地域社会と連携して、積極的に森林保全などの環境保護活動を推進し、生物多様性の保全に取り組みます。 |
7. コミュニケーションの推進 |
NTNグループで働く全員に本方針を周知し環境意識の向上を図るとともに、環境への取組みを広く情報発信し、積極的に社会とのコミュニケーションを推進します。 |
8. 環境マネジメントシステムの継続的改善 |
環境パフォーマンス向上のため、環境マネジメントシステムを運用し継続的に改善します。 |
人権基本方針
人権基本方針
NTNグループは新しい技術の創造と新商品の開発を通じて国際社会に貢献する中で、人権が尊重される社会の実現を目指します。そのためにNTNグループは人権尊重の責任を果たすための努力を継続して参ります。
1. 人権尊重に対する企業責任 |
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(1)基本原則 |
NTNグループは、以下の基本原則に従い、人権尊重に関する企業責任を果たします。
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(2)国際規範の尊重 |
NTNグループは、国連の「国際人権宣言」(「世界人権宣言」「市民的および政治的権利に関する国際規約」、「経済的、社会的および文化的権利に関する国際規約」)、国際労働機関ILOの「労働における基本原則及び権利に関する宣言」、及び「ビジネスと人権に関する指導原則」を含めた人権に関する国際的な規範を尊重します。また、国際的なイニシアティブである国連グローバル・コンパクトへの支持を表明し、推進しています。 NTNグループは、事業活動を行うそれぞれの国・地域において、その国の国内法及び規制等を遵守します。また、国際的に認められた人権と各国法の間に矛盾がある場合は国際的な人権の原則を尊重するための方法を追求して参ります。 |
(3)人権侵害への非加担/安全・快適な職場環境 |
NTNグループは、人種、民族、国籍、肌の色、信条、宗教、障がい、社会的身分、門地、出自、性別、性的指向、年齢、健康状態、政治的意見、雇用形態等による差別やセクシャルハラスメントやパワーハラスメント等のハラスメント行為、強制労働や児童労働等の人権侵害を行いません。加えて、従業員の結社の自由、団結権及び団体交渉権を尊重し、また、労働時間、報酬、安全衛生等に関する労働関連法規を遵守し、NTNグループ全ての従業員が安全かつ快適に勤務できる職場環境の実現を目指します。 |
2. NTNグループ人権方針の位置づけ |
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NTNグループは、人権尊重の責任を果たすことが、企業活動の上で不可欠であることを理解し、従業員一人ひとりが、「企業理念行動指針(NTNスピリット)」を踏まえ、人権が尊重される環境づくりに貢献できると確信しています。この人権方針は、NTNグループのCSR基本方針に基づき、人権尊重への責任を明確にするものです。 | |
3. 適用範囲 |
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本方針の適用範囲は、NTNグループ各社の全ての役員及び従業員とします。 さらに、NTNグループ各社のサプライヤーに対しても、人権の尊重を継続して働きかけていくとともに、サプライヤーが人権を尊重していない場合は、適切に対処するように努めます。 |
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4. 人権尊重の責任の遂行 |
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(1)人権デューディリジェンス |
NTNグループは、人権デューディリジェンスの仕組みを構築し、これを継続的に実施していきます。人権デューディリジェンスには以下のプロセスが含まれますが、これらに限定されるものではありません。
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(2)適切な教育 |
NTNグループは人権デューディリジェンスが理解され、本方針がグループ各社のすべての活動に組み込まれ、効果的に実施されるようにNTNグループの役員及び従業員に対して適切な教育及び能力開発を行って参ります。 |
(3)ステークホルダーとの対話 |
また、潜在的及び実在する人権への影響に対する措置等について、NTNグループは関連する外部のステークホルダーと対話を行って参ります。 |
安全衛生基本方針
安全衛生基本方針
NTNグループで働くすべての人の安全と健康の確保は、経営の基盤として、あらゆる事業活動に優先する最も大切な価値であり、この基本姿勢のもと、安全で健康的に働き活躍できる職場環境の実現を目指します。
1. 法令等の遵守 |
事業活動を行うそれぞれの国・地域において、労働安全衛生関連法令等はもとより、社内規程、過去の災害教訓に基づく自主基準を遵守します。 |
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2. 労働安全衛生マネジメントシステムの運用による継続的改善の推進 |
労働安全衛生マネジメントシステムを確実かつ効率的に運用し、安全衛生管理レベルの継続的改善に努めます。 |
3. 危険・有害リスクの排除および低減 |
設備や作業環境のリスクアセスメント(危険性評価)を継続的に行い、顕在的、潜在的な危険性や有害性の排除および低減を図ります。 |
4. 教育訓練の推進 |
安全衛生教育訓練の継続的実施により、安全最優先の行動ができる、安全に強い人材育成に努めます。 |
5. 心と身体の健康増進 |
良好なコミュニケーション及び快適な職場環境確保により、心と身体の健康維持増進を図ります。 |
6. 安全文化の醸成 |
一人ひとりが自らの責任を自覚し「労働災害ゼロ」「職業性疾病ゼロ」を目指し、全員参加による安全衛生活動を積極的に推進します。 |
調達基本方針
調達基本方針
私達NTNグループは、「新しい技術の創造と新商品の開発を通じて国際社会に貢献する」ことを企業理念に掲げ、サプライチェーンマネジメントにおいて、「公平・公正」「法令遵守」「グリーン調達」「共存共栄」を重視した調達活動を行います。
1. 公平・公正 |
国際的で開かれた調達を追求し、品質、価格、納期、経営状況、企業姿勢等に基づく、公平・公正な取引を行います。 |
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2. 法令遵守 |
取引に際しては、国内外の法律、社会規範を遵守し、人権の尊重、労働者の安全、機密情報保護に十分配慮した調達を推進します。 |
3. グリーン調達 |
環境法令の遵守、環境保全への取り組みを行っている取引先様より、環境負荷の低減に配慮した調達を推進します。 |
4. 共存共栄 |
取引先様との相互理解を深め、信頼に基づくより良いパートナーシップを構築し、共存共栄を目指します。 |
情報セキュリティ基本方針
情報セキュリティ基本方針
NTNグループが、新しい技術の創造と新商品の開発を通じて国際社会に貢献する中で、お客様やお取引先様より提供頂いた情報資産およびNTNグループの情報資産を適切に保護することは、必要不可欠です。NTNグループが保有する情報資産の安全を確保し、ステークホルダーをはじめとした社会からの信頼に応えるために、ここに情報セキュリティ基本方針を定めます。
1. 取り組み |
NTNグループは、情報セキュリティへの取り組みが経営上の重要課題であることを認識し、事業活動に関わる全ての情報資産を、不正な侵入、漏えい、改ざん、紛失・盗難、破壊、利用妨害などの脅威から保護します。 |
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2. 情報資産の保護と継続的管理 |
NTNグループは、情報資産を保護するために、情報セキュリティ管理体制を整備すると共に、適切な組織的・人的・物理的・技術的安全管理措置を講じ、継続的な改善を図ります。 |
3. 問題発生時の対応 |
NTNグループは、情報セキュリティ上の問題が発生した場合、その原因を迅速に究明し、その被害を最小限に止めると共に再発防止に努めます。 |
4. 教育 |
NTNグループは、役員および従業員の情報セキュリティへの意識向上を図ると共に、情報セキュリティ教育を継続的に実施します。 |
5. 法令等の遵守 |
NTNグループは、情報セキュリティに関する、法令および規範、契約事項を遵守します。 |