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おしえて!!ベアベア よみがな付き記事ダウンロード 2011年5月31日掲載
第44回

保持器の仕事と種類

今回はベアリングを形作る重要な部品のひとつ、保持器について勉強しよう。保持器はタマやコロなどの転動体内輪や外輪から外れないように同じ間隔に保ったり、転動体同士がぶつかって、まさつが大きくなるのを防ぎ、なめらかな回転になるように助けているんだよ。次に保持器の種類をいくつか紹介しよう。

鉄板を型で打ち抜いた「打ち抜き(プレス)保持器」は小形で比較的小さな力を受けるベアリングで使われている。鉄や銅の塊を機械で削った頑丈な「もみ抜き(削り出し)保持器」は大きな力を受ける大形ベアリングに使われる。樹脂を型に流し込んだ「成形(樹脂)保持器」は高速回転時や、回転音を小さくしたいときに使われるんだ。こんなふうに保持器には材質や形がいろいろあって、回転速度や振動衝撃温度など使う用途や条件に応じて使い分けられているんだよ。

保持器があるおかげで、ベアリングはスムーズに回ることができるんだね。

保持器の種類
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