HOME > ニュース > 広報ニュース:2017年 > 大阪大学「NTN次世代協働研究所」を設立

2017年

印刷する

大阪大学「NTN次世代協働研究所」を設立2017年9月6日広報ニュース

NTN株式会社(以下、NTN)は、新規事業の創出と技術革新の加速を目的に、国立大学法人大阪大学(本部:大阪府吹田市、総長:西尾章治郎様、以下、大阪大学)大学院工学研究科に「NTN次世代協働研究所」を9月1日に設立いたしました。

NTNは、2018年3月に創業100周年を迎えるにあたり、次の100年に向けた基盤技術の強化と新商品による新たな領域での事業創出に取り組んでいます。このたび大阪大学の協働研究所制度*を活用し、同大学内に「NTN次世代協働研究所」(以下、本研究所)を設立いたしました。研究所長には大阪大学大学院工学研究科の赤松良信特任教授(元NTN執行役員)、研究副所長には大阪大学大学院の田中敏宏工学研究科長が就任いたします。

NTNは大阪大学と共同で、創薬や再生医療への適用を目的に、大阪大学のiPS由来細胞を用いた細胞積層化技術と当社独自技術である微細塗布装置を用いた、革新的な人工三次元細胞組織の研究開発を進めています。また、本研究所では人工知能(AI)を活用して自動車、鉄道車両、工作機械などの軸受の損傷状態や潤滑剤(グリース)の劣化状況を推定し、軸受余寿命を予測する開発や、軸受に多機能センサを付与することで軸受運転時の傾向管理や破損の未然防止を可能にする技術開発に着手する予定です。また、省エネルギーや自動車の低燃費化に向けた高度なシミュレーション技術を適用した軽量・コンパクトな商品開発や、開発期間の短縮に貢献する研究にも取り組んでまいります。

9月5日に大阪大学と共同で開催した開所式では、大阪大学の西尾総長、大阪大学大学院工学研究科の田中工学研究科長のご出席をはじめ、ご来賓の方々とともにテープカットを行いました。西尾総長からは「ベアリング技術を中核に、AIを活用したモニタリング技術やシミュレーション技術の高度化、NTNと大阪大学の双方の高度な人材育成、研究成果の産業への活用促進など、次の時代への歩みを進め、広く社会に貢献する取り組みを力強く進めていきたい」とのお言葉を頂戴いたしました。

なお、10月13日に、大阪大学で産学における技術連携強化や、次世代の人材育成を目的とした「NTN次世代協働研究所設立記念シンポジウム」の開催を予定しています。大学教職員のみなさま、同大学内で協働研究所を設立している企業さま、在学生のみなさまにご参加いただき、当社の歴史や、自動車・産業機械分野の技術革新における当社の貢献、中期経営計画「NTN 100」で推進している新事業領域である自然エネルギー事業、EV事業、ロボット関連事業、ビッグデータを活用した状態監視などサービス・ソリューション事業における商品や今後の研究開発方針等をご紹介いたします。

NTNは、本研究所の活動を通じて、最先端技術を有する大阪大学との産学連携の強化とともに、最新技術の取りこみによる基盤技術の強化、次世代新規事業の創出に向けた研究開発に取り組んでまいります。

  • 企業と大阪大学が共通の場で相互に研究の情報・技術・人材・設備等を利用して、研究成果の産業への活用促進、研究高度化、双方の高度人材育成を目指す制度。

大阪大学総長・西尾章治郎様(右)と握手を交わすNTN代表取締役社長・大久保博司(左)

大阪大学総長・西尾章治郎様(右)と
握手を交わすNTN代表取締役社長・大久保博司(左)

大阪大学、NTNの総勢8名によるテープカット

大阪大学、NTNの総勢8名によるテープカット

NTN次世代協働研究所の概要

名称 NTN次世代協働研究所
設置場所 大阪大学大学院工学研究科内
(〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番1号)
開所日 2017年9月1日~
研究所長 赤松 良信
略歴 1980年エヌ・テー・エヌ東洋ベアリング(現NTN株式会社)入社、
軸受技術研究所、総合技術研究所勤務を経て、
執行役員 商品開発研究所長、商品化戦略部長、
自動車事業本部 副本部長、磐田製作所長などを歴任
現在、大阪大学大学院工学研究科特任教授

お問い合わせ先

NTN株式会社
広報・IR部

お問い合わせフォーム

印刷する