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2016年

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三重県、桑名市に「新インホイールモータシステム」を搭載したコンバートEVを貸与2016年4月11日広報ニュース

NTN株式会社(以下、NTN)は、このたび、「伊勢志摩サミット」応援の一環として新たに開発した「インホイールモータシステム」を搭載した改造電気自動車(コンバートEV*)を三重県と桑名市へそれぞれ貸与いたします。

これまで、NTNは独自開発したインホイールモータシステムを搭載したコンバートEVを自治体などに貸与し、実証実験を行ってきました。モータをホイール内に配置するインホイールモータは、車内空間の有効活用につながるだけではなく、車輪ごとのトルク制御が可能で走行性能が向上することから、今後採用の拡大が期待されるEVの新しい駆動方式です。一方で、当社のインホイールモータは軽量であることが評価されながらも、搭載車両の懸架装置(サスペンション)の仕様変更が必要であることが課題となっていました。

今回開発した「新インホイールモータ」は、平行軸歯車式減速機と外輪回転ハブを組み合わせることにより、従来品からのさらなる小型・軽量化を実現しました。車輪軸に対してモータ軸をオフセットする構造によりインホイールモータ部分の厚みを削り、ホイール幅に収めることで、車両の懸架・転蛇構造を変更することなく搭載することができ、開発コストの削減や期間の短縮が期待できます。

このたび、新システムを搭載したコンバートEVを三重県に3台、桑名市に2台を貸与し、伊勢志摩サミットのPRも兼ねて、三重県と桑名市の公用車として使用いただきます。車両の外装にはジオラマアーティスト田村映二氏による「エコで次世代につなぐ地球-NTN製品と合体させた未来の街」をコンセプトに、三重県をイメージしたデザインを採用いたしました。また、伊勢志摩サミット、ジュニア・サミットのロゴも施しています。

NTNでは、この新たなEVを自治体で活用いただくことで地域社会に貢献するとともに、新システムの実証データを蓄積してまいります。

* コンバートEVとは、内燃機関自動車のエンジンを電動モータに交換し、バッテリーを搭載して改造したEVのこと

今回貸与するコンバートEV

新インホイールモータシステムを搭載したコンバートEV新インホイールモータシステムを搭載したコンバートEV

新インホイールモータの特長

(1) 平行軸歯車式減速機の採用により、小型・軽量化を実現
(2) 従来の懸架・転舵構造が利用可能

貸与車両に搭載されているインホイールモータの詳細

  • 17インチホイール内に搭載
  • 冷却方式:空冷(水冷で必要となる配管などが不要)

貸与車両仕様

車両サイズ L3,775mm × W1,680mm × H1,590mm
駆動輪 前輪2輪(インホイールモータ)
最大出力 30kW ×2
最高速度 126km/h
バッテリー 種類 リチウムイオン
容量 16.5kWh(310V)

お問い合わせ先

NTN株式会社
広報・IR部

お問い合わせフォーム

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