2015年

NTN株式会社(以下、当社)の連結子会社であるNTN-SNR ROULEMENTS(以下、NTN-SNR)は、欧州のVolvo Powertrain ABとの間で進めておりましたベアリング(軸受)の不具合問題に関する仲裁手続きに関して、平成27年11月9日、スウェーデンのストックホルム商業会議所仲裁裁判所(仲裁裁判所)より最終裁定を受領しましたので、以下の通りお知らせいたします。

1.仲裁手続き申し立ての経緯

NTN-SNRは、平成24年11月、Volvo Powertrain ABからNTN-SNRが供給するベアリング(軸受)に不具合があり損害を被ったとの主張がなされ、仲裁手続を提起されました。これに対して、NTN-SNRは当該軸受が規格を満たしており、軸受に瑕疵がない旨の主張を続けてまいりましたが、NTN-SNRの主張が認められなかったことに対しては誠に遺憾です。

株主、お客様をはじめ、関係の皆様には多大なご心配をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。

2.仲裁裁定の内容

NTN-SNRは、平成27年11月9日、仲裁裁判所からVolvo Powertrain ABの主張を認め、NTN-SNRに対し、平成26年5月31日までの損害等として約94.2百万米ドル(約116億円、1米ドル123円換算時)の損害賠償、並びに平成26年6月1日以降の損害についての損害賠償を命じる旨の最終裁定を受領しました。

3.今後の見通し

本裁定が当社の連結業績見通しに与える影響については現在精査中で、確認ができ次第公表する予定です。