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2013年

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日本初、インホイールモータ搭載超小型モビリティの実証事業を開始2013年10月1日広報ニュース

三重県伊勢市に超小型モビリティ認可車両を貸与

NTN株式会社(以下、NTN)は、独自開発の「インホイールモータシステム」を搭載した二人乗りEV(超小型モビリティ)を三重県伊勢市に貸与しました。日本で初めて*1インホイールモータを搭載した超小型モビリティとして認定を受け、公道における実証事業を開始します。

この取り組みは、伊勢市の低炭素社会に向けた行動計画「おかげさまAction! ~住むひとも、来たひとも~*2」に地元企業として参画するものです。伊勢神宮の式年遷宮を機に、伊勢市が行う電気自動車等の利用環境の整備に合わせ、インホイールモータシステムを用いた超小型モビリティを提供します。伊勢市の公用車として1年間利用いただくほか、合計5台の超小型モビリティを用意し、伊勢商工会議所や伊勢市観光協会等の協議会メンバー、観光モデルコースなどで利用いただく予定です。

9月30日、伊勢市役所にて貸与式が開催され、NTNから伊勢市の鈴木市長と伊勢市低炭素社会創造協議会の朴会長へ超小型モビリティのキーを手渡しました。鈴木市長からは、「今回の実証事業は、協議会を通じた企業連携の第一号であるとともに、1,300年前から続く式年遷宮を迎える本年、伝統ある街、ここ伊勢から革新技術を発信できることをうれしく思います」と謝辞をいただきました。

貸与する車両は、前後に大人1名ずつの乗車(後席は子供2名乗車)が可能で、市街地や観光地などにおいて、より良い乗降性を重視した超小型モビリティです。また、後輪2輪内に組み込んだ独自開発のインホイールモータシステムで駆動するため、エンジンやトランスミッションなどの部品が不要になり、車両の小型化による取り回しのよさと広い室内空間を両立。狭い路地にある名所や旧跡へのアクセスに便利です。さらに、左右2輪の独立制御により、安定した駆動力が確保でき、走行安全性にも優れています。

写真:NTN鈴木会長(左)から、伊勢市鈴木市長(中央)と協議会の朴会長(右)へキーを手渡しNTN鈴木会長(左)から、伊勢市鈴木市長(中央)と
協議会の朴会長(右)へキーを手渡し

写真:貸与する超小型モビリティに試乗される運転席の鈴木市長と後席の朴会長 貸与する超小型モビリティに試乗される
運転席の鈴木市長と後席の朴会長

NTNのインホイールモータシステムを搭載した超小型モビリティは、昨年4月に静岡県で走行して以来、開発とテストを重ね、今年8月に静岡県で軽自動車ナンバーを取得*3、実証事業を開始しています。また、海外においてはフランスでも公道実証事業を展開しています。

NTNは、ベアリング(軸受)の研究・開発で培った技術や、ハブベアリングで世界No.1シェアの強みを活かし、次世代自動車に向けた各種システム商品の開発を進めています。今後も、最先端技術の開発加速と、超小型モビリティの早期普及に向けた活動を推進してまいります。

*1「日本で初めて」:インホイールモータを搭載した超小型モビリティが日本初。
超小型モビリティ認定制度(国土交通省ホームページ)
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000043.html
NTNのEV(超小型モビリティ)により、伊勢市や津市等を運行エリアとして三重県が認定を受ける。

*2「おかげさまAction! ~住むひとも、来たひとも~」:三重県温暖化対策実行計画・伊勢市地球温暖化防止実行計画の目標達成に向け、三重県のモデル事業により設立した「電気自動車等を活用した伊勢市低炭素社会創造協議会」が作成した行動計画。

*3「軽自動車ナンバー取得」:プレスリリース
https://www.ntn.co.jp/japan/news/press/news201300066.html

【インホイールモータシステムと二人乗り超小型モビリティ】

小型EV用インホイールモータシステムの特長
-空間スペース有効利用・設計自由度の向上-
(1) 小型インホイールモータモジュール
薄型ハブベアリングを採用し、ホイール内への格納が可能。
(2) 駆動系を一体的にシステム化
駆動モータ、減速機、ハブベアリング、制御システム(インバータを含む)
(3) 左右輪の駆動力独立制御

小型EV用インホイールモータシステム(後輪2輪に適用)小型EV用インホイールモータシステム
(後輪2輪に適用)

車両写真


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NTN株式会社
広報・IR部

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