モータ・ジェネレータ機能付ハブベアリング「eHUB 」を開発2017年10月20日
48Vマイルドハイブリッドシステムとの組み合わせで、最大25%の燃費改善
NTN株式会社(以下、NTN)は、タイヤの回転を支えるハブベアリングに業界初となるモータ・ジェネレータを組み合わせた「eHUB」を開発いたしました。
近年、自動車の燃費向上やCO2排出規制の強化が進むなか、欧州を中心に、発進時や加速時にエンジンの駆動力を補助して燃費を改善する「48Vマイルドハイブリッドシステム」(以下、「48V MHEV」)の普及が拡大しています。「48V MHEV」は、エンジンを主要動力源として使用し、発進時や加速時などエンジン駆動時に小型のモータで駆動アシストするシステムです。また、減速時に発生するエネルギーを電力に変換(回生)することで、より燃費効率を向上させることも可能です。
今回開発した「eHUB」は、前輪駆動車の場合は後輪(非駆動輪)に搭載し、モータで駆動アシストしてエンジン負荷を軽減し、減速時には発電機としてエネルギーを電力に回生します。本開発品を、スタータジェネレータなど既に実用化された「48V MHEV」と組み合わせることで、従来のエンジンのみの自動車と比較して最大25%の燃費向上が実現します。また、EVクリープ走行や、すべりやすい路面(低ミュー路)での車両姿勢の安定制御に活用することも可能です。
世界シェアNo.1を誇るハブベアリングの商品開発で築いた技術力に加え、インホイールモータや電動モータ・アクチュエータのシリーズ化で培ったモータ制御技術やモジュール化技術を活用し、現行の足回り設計を大きく変更することなくハブベアリングとモータの一体化を可能としました。左右のモータを独立制御するコントローラも開発し、システム商品としても提案してまいります。
NTNは、本開発品をグローバルに提案し、自動車の低燃費化に貢献してまいります。なお、本開発品は、10月27日~11月5日に開催される「東京モーターショー2017」に出展いたします。
開発品の特長(目標値)
1. 車両燃費改善 | 25%(48V MHEVシステムと組み合わせた場合) 10%(「eHUB」単体) |
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2. コンパクト | 現行品と同等サイズ |
3. モータ最大出力 | 20 kW/2輪 |
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