「高負荷用樹脂すべりねじ」を開発2012年10月26日
業界初!黄銅と樹脂を一体化した、耐荷重性・耐摩耗性に優れたすべりねじ
NTN株式会社(以下、NTN)は、黄銅製のナットに樹脂摺動材料を一体成形し、耐荷重性能を大幅に向上させた「高負荷用樹脂すべりねじ」を開発しました。
樹脂すべりねじは、油やグリースを使用しない無潤滑運転が可能なため、医療機器をはじめ、半導体製造設備、食品機械等に採用されています。一般的に樹脂製ナットとステンレス製ねじ軸で構成しますが、樹脂製ナットの剛性が低いため、低負荷の用途に限定されていました。
今回開発した「高負荷用樹脂すべりねじ」は、高剛性な黄銅製ナットのねじ山表面にPPS樹脂摺動材を薄く形成した一体化ナットを採用しました。一体化による耐荷重性と自己潤滑性の両立に加えて、黄銅の放熱性を利用した温度上昇の抑制により、すべりねじの耐久性能も向上させました。
開発した「高負荷用樹脂すべりねじ」は、11月1日~6日に東京ビッグサイトで開催される「第26回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2012)」に出展し、工作機械周辺設備の搬送装置、測定機器などへの適用を提案するとともに、クリーン環境用途への販売拡大を図ってまいります。
特長
黄銅にPPS樹脂摺動材を射出成形で接合した業界初の一体化ナット
- 耐荷重性能 従来比2倍
- 耐久性 従来比3倍
- 無潤滑で使用可能で、低騒音で低発熱
お問い合わせ先
複合材料商品事業部 営業技術部
商品写真
写真のサイズ例:ねじ軸径12mm、リード2mm