中期経営計画

事業運営方針

2019年3月期から2021年3月期までの中期経営計画「DRIVE NTN100」で示した事業構造の変革を加速させるという方針は変えず、Phase 2では特に財務体質の強化に注力し、経営環境に変化にしなやかに対応できる企業体質の構築を目指します。

事業環境と戦略

当社を取り巻く事業環境として、地域別に課題を把握し、それぞれに適した戦略を立てています。

研究開発資源の投入分野

研究開発において、将来の成長に向けて資源を集中させる6分野を特定し、カーボンニュートラルの対応と、安心安全・快適性の追求を進めてまいります。

事業ポートフォリオの再構築

事業ポートフォリオと商品ポートフォリオの再構築を進めます。主要事業を「つくる」「育てる」「稼ぐ」の3つに分類し、経営資源を集中して投入します。2030年度に産業機械事業とアフターマーケット事業をあわせて4割程度の事業構成比率を目指します。

アフターマーケット事業

アフターマーケット事業ではこれまで取り組んできた品揃えや即納在庫の拡充に加えて、モノからコトへ、軸受からサービスを提供するビジネスへの変革に注力し、さらなる販売拡大を目指していきます。

産業機械事業

産業機械事業では、風力発電装置用軸受をはじめ当社が強みを持つ軸受や技術、それらの稼働状態をモニタリングするCMSを拡大し、カーボンニュートラルの実現に貢献するとともに、センサ内蔵軸受やロボット用モジュール商品などの提供により省人化に貢献してまいります。

自動車事業

自動車事業では、EV・電動化に対応する新商品の拡充により、競争力の強化に取り組みます。当社が高い世界シェアを誇るハブベアリングとドライブシャフトはEVやHEVでも変わらず使用され、これらの商品を含めて電動化や燃費規制に対応する高機能商品の開発に注力します。

財務体制の戦略

需要環境に依存せずに安定して利益を確保できる財務体質への変革を進めます。Phase 1の固定費削減を継続しつつ、Phase 2では調達改革などを通じて比例費（変動費）の削減に注力します。また、生産再編や生産改革を通じて、投資を抑制しつつも生産性の向上に取り組んでいきます。

DX(デジタルトランスフォーション）の推進

販売・生産・調達・物流・財務・CMSをはじめとする各分野でDX（デジタルトランスフォーメーション）を推進し、将来的には蓄積したデータを融合し、経営管理の高度化や新しいビジネスモデルの創出につなげていきます。

Phase 2の経営指標

Phase 2の最終年度（2023年度）の目標は、売上高7,000億円以上、営業利益420億円以上とします。